第1章: 高校中退の理由とその影響

私は小学校や中学校の頃から、不登校気味だった。特に小学校の時、教頭先生から軽い暴力を受けた経験があり、あざができるほどだった。この出来事がきっかけで、学校という場所が怖くなってしまった。クラスメートとの些細なトラブルも、私にとっては大きなストレスだった。その恐怖は、中学校でも続き、しばしば学校を休むことがあった。学校生活の中で、他人の目が気になり、自分がどこにも居場所がないように感じていた。


高校にはなんとか入学することができたが、それはヤンキーが多い学校だった。周囲との違和感を強く感じる日々が続いた。遊び半分で殴ってくる同級生がいたり、授業中も教室は騒がしく、集中することができなかった。毎日が戦場のようで、心が休まる瞬間がなかった。次第に学校に行くことが辛くなり、とうとう2年生の夏に中退することになった。


中退した後の生活はさらに厳しかった。友達が高校を卒業する頃、私は引きこもり生活を送っていた。みんなが高校を卒業し、新しい道を歩み始める中で、自分は中卒の引きこもりという現実に打ちひしがれていた。令和という新しい時代が始まり、世の中が盛り上がっているのを感じると、自分が価値のない人間だとさらに追い詰められた。


夜になると、不安で頭を掻きむしり、奇声をあげることもあった。そうしていないと、精神が耐えられなかった。その不安や恐怖は、昼間にも影を落とし、何も手につかない日々が続いた。引きこもり生活の中で、時間がただ過ぎていくだけで、何も変わらない現実に絶望していた。窓の外を見ると、日々が淡々と過ぎていくのがわかり、自分だけがその流れから取り残されているように感じた。


この時期は、本当に辛く、絶望的な気持ちでいっぱいだった。友達が夢を追いかけて前進している一方で、私は過去の失敗に囚われ、未来への希望を見失っていた。テレビやインターネットで見る同年代の成功者たちが、私にとっては遠い存在でしかなかった。自分も何かを成し遂げたいという気持ちと、自分には何もできないという無力感が交錯していた。


引きこもり生活を送る中で、自分自身を見つめ直す時間が増えた。自分が本当にやりたいこと、そして将来に対する不安や期待を深く考えるようになった。自分の内面と向き合うことで、少しずつではあるが、自分を取り戻していく過程が始まったのだ。何度も自問自答を繰り返し、自分が本当に求めているものを探し求めた。自分の中で答えを見つけるまでには、長い時間がかかったが、その過程は決して無駄ではなかった。


夜の不安や孤独に押し潰されそうになることもあったが、少しずつ趣味や興味を見つけることで、自分自身を励ますことができた。音楽や読書、映画鑑賞など、少しずつ日常の中で楽しみを見つけることができるようになった。これらの小さな楽しみが、私の精神を支える重要な要素となった。音楽を聴きながら、自分の感情を解放し、本の世界に没頭することで、現実の辛さを一時的に忘れることができた。


また、家族の支えも大きかった。両親や兄弟は、私がどんな状態であっても見放さず、常に支え続けてくれた。彼らの理解と励ましがあったからこそ、再び外の世界と関わる勇気を持つことができた。家族の存在が、私にとって大きな支えとなり、自分を信じる力を与えてくれた。家族との絆を再確認し、彼らのためにも自分を立て直そうと決心することができた。

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挫折からの復活!高校中退と引きこもりを経ての現在 なちゅん @rikutui3

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