第2話 カートコバーンがやってきた。

彼は、行動の心理学として、ある反応の中身に対して、おおむね誤解が生じる何かを感じとった。

「これは、違う。大いに違う。何故、こんなにもクラスメイトの温度差に、敏感に

なるんだろう」と。

ビジュアル的な変化に、周りの空気がひしめくように、我、先んじて心の器の広まりを、空気感としてせしめたり。と、感謝してしまうほど、まずまずのスタートだった。 気分はさほど悪くない。気さくな風貌ではないといえど、稀代のオルタナティブロック 先駆者のイメージを食ってしまった、自分の謎に、自分を含め22人の生徒の目をクギ づけにできたのだ。しかしながら、いささか助長気味に感謝してくれてもいいはずの、彼女の視線は冷たい感じの否めない、冷遇 視だった。気づけば気づくほど、薄気味悪そうに、僕の能力の限界を超えた、熱視線を 避けてきたのだった。

「そうかい?ならいい。自分にはそうだと

思える何かが見える。」

自意識の奥にひしめく、膨大なロマンにも 、甘酸っぱいイチゴショートケーキのような、食感も必要だと思うことにした。あまりにも、静かすぎた時間は、あっという間に過ぎ、いつもの学校風景が帰ってきたのだった。

その時、担任が入ってきた。

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22発 竹内昴 @tomo-korn

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