22発

竹内昴

　ある日のこと、少年は壊されかかった。自分に対するすべての思惑の責務としてして感じては、いけない方向性の感動への重い失笑と思える様な形の反応に対しての、癇癪のような咳払いに、自分が今まで感じ入ることのすべての周りの対する感情の思いがストップをかけられたかのようだった。

「だめだねえ、相変わらずでさー」

体が思うように動かないのには、理由があった。瞬く間のことだった、クラスメートの一人がせき立ったかのように、彼に素手で襲いかかったのだった。理由はつと分からないことだった。なぜなら、彼はとてもおとなしい性格でクラスの誰ともおぼしきわからぬ態度で一定の距離を置いて確かめる、知性を有していたからだ。体の一部がズキズキと疼くのには、きっと彼と彼を殴ったクラスメイトとの間にある、空間の圧迫感によるところの、直に感じる皮膚の緊張感における、微妙な差にある、勘違いとか記憶の関係の中身で、言動が気にいらないのか？という類の言い争いも無く、唐突のできごとであったからだけではない。

きっと、君もそう思うだろう？実際、街中で急に戦いを挑まれたって、君が故郷にいることを、咎めたり、一時間だけでもじっとしているだけでいいバイトでも、人間我慢ができるだろ？何故、僕がこういう感覚に陥るのかは、きっと彼も分かっている。人が夢の中で悟る、すべての罪に対するほころびに思える解放感で、人がだまって人を殴るだなんて、誰が想像しうるだろうか？不思議に世界はアンダーグラウンドに支配された、確固たる断罪のない、じめじめした環境の呪いにかけられたかのように、急に暗転するもんなんだろうか？愛想に不穏が生じて、自意識に対する

冷めた魂を呼び起こす、不吉のシグナルなんてもんじゃない、衝撃的事実だった。僕が何をしたんだってもんじゃない。思いのほか痛いと笑えたもんでもない、とかく、認識の無い思いのたけを一気にふっかけられたかのように、自分に牙を向いてきたのだ。時間が許されるなら、今なお続くこの痛みに対しての唯一のほころび、少し離れた彼女の心配が欲しかった。「大丈夫？」この一言で時限爆弾がスタートすることは無かっただろうな。しかし、彼女は笑っていた。ほかのクラスメートと一緒になって。滅びのムードはカラカラ音を出しているおもちゃのトーンで彼を蝕んでいく。きっと今吐き気を催したら彼女の前で何を吐き出すか分からないから、

必死の思いで、そのおもちゃに微笑み返していただけだった。心は本能の闘争心に何を宿したかその名分には、何かしらに値する、絨毯爆撃のようなダイナミックな内部破裂に似た悲しみの封印を問われ続ける時間しかなかった。また一人として自分に生じた破壊音に気づく者も、鵜呑みにできない否定感に思われているかのように、笑い話に話が咲いていることの事実に憧れと憂鬱のさなかの堅い物質的理由に思える気持ちの落ち込み具合が、歪んでいく本気の構えを解く、最大の鍵だった。愛情とは何か？その一つの理由には、あからさまな心の相対する人の気持ちに通じる

ほのかな感情の開け具合に恋しい人の感動に

及ぶ、奇跡の瞬間にもどけている自分の反対の行動に及ぶ、どうしようもない期待である。もうどうしようもない。そんな愛情の中身なんてどうでもいいよな、誤解に紐解く季節の香り漂う、達観の術にて候。かくして、彼の闘争の日々は始まったのだった。今日から何か何まで、いつもどうりだったはずの心のこそばゆい勤しみの方法として、彼は孤立を選んだのだった。もうだれも信じられないのかと、自問自答しても何も返ってこない。ただたそがれが人を包む時に、彼を責めるのだ

。どうしても僕を責めたてる事がよしんば善いことのようにおもうなら、記憶の中身は狂うほど怒りに達して僕を襲うだろう。しかしながら、他人とは所詮他人である。いかに、自分の内気な性格の中身を熟知していようとも、いらぬ世話のことのように親切に挨拶することの常識に及ぶ、不快なコントロールに

いぶかしげに感情一致を試みる不要な周到感に疑問を呈しても、実際、人間は不愉快な人の話を遠ざけるもんだ。全部、自分が悪かったなんて思ってみたって、要らぬ狸の皮算用で要らぬ会話が増えるだけ。だからこう思ったのだ、「本当の答えはきっとこうだ、彼が、僕にこう思っただけ、歪んだ気持ちを正したい、それだけだ」。こういうことって、本当に聞いたことあるけど、本当にあるんだなと、自前の雰囲気に気づけて良かったて思いたい。そんな、彼の行動にある変化が現れて、クラスの人間を驚かせた。その日の翌日であった、彼はいつもの時間に

登校したのだった。今朝から周りが気づいた彼のおおよその変化は髪の毛である。真っ赤な髪の毛になっていた。あるクラスメートが

つぶやいた。「あいつなんかあった？」とても、おどろおどろしかな、彼の心中を察してか、時間ともに彼の髪の毛を揶揄してくるものもいた「カートコバーンのつもりかい？」しかし、彼はそれ自体になんの興味ももっていなかった。むしろ、例の彼女に不気味に微笑んでいることの時間があるかないかが気がかりで、いささか自嘲気味に照れていた。もし、仮に挨拶でもしに来た彼女にたいしてかける言葉は何か？「やあ昨日の夢をありがとう。君がいてびっくりしたよ」と思うことが、何よりも素敵なことだった。さあ、諸君難点として何を思う？自由な校風ではない、この学校に赤髪の男、まるで、モニュメントのように動じない不敵なスマイルに対して。