あとがき
以上が『五十円玉二十枚の惨劇』でした。以下、あとがきとしての自作解説です。
題名を聞けば、ミステリー好きならわかる人もいると思います。今回は若竹七海が自身の実体験に基づいて出題した「五十円玉二十枚の謎」を題材にした短編です。詳細はWikipediaを参照してください。すでに様々な作家からの解答が提出されており、カクヨムでも何作かこの謎に挑んだ作品があるようです。ぜひそちらも読んでみてください。
私は、カクヨム上にある数作品を読んだことがあるだけで、書籍化された『競作 五十円玉二十枚の謎』などは読んでいないので、もしも本作のネタが被っていたら申し訳ありません。単純にこちらの確認不足です。なお、本作の内容は、厳密には本家の謎と異なるところが多々あります。ご安心ください。実際にはこんなことは起こっていません。
本文中では六冊の本のタイトルに言及していますが、私が読んだことがあるのは『殺戮にいたる病』だけです。『鵼の碑』はまだ読めていませんが、きっとここでも中善寺明彦の長広舌は繰り広げられているのでしょう。百鬼夜行シリーズは三作目まで読んだので、続きもどんどん読んでいきたいですね。ちなみに、古畑任三郎も観たことはありません。
終盤には怒涛の推理を繰り広げる本格ミステリーらしい構成にしてみたところ、推理パートが想像以上の分量になりました。こういうのが上手く書けてこその本格ミステリー作家だと思うので、精進していきたい部分です。
前作『百角館の殺人』も読んでいただけたらとても嬉しいです。次作もまたよろしくお願いします。
五十円玉二十枚の惨劇 小野ニシン @simon2000
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