第19話
テレビから、今度は政治の話題が流れはじめた。
「えー。内閣総理大臣におかれましては、この度の「個人間労働契約法案」につきまして、契約者同士の重大な問題が発生する可能性をお考えではないんでしょうか。」
誰かが、また法案の質問を投げかける。
「もちろん、考慮の上です。重大な問題は起こらないと考えていますし、その場合の対策も既に考えています。しかし、重大な問題とはあまりに曖昧ですので、詳しく教えていただけますか?」
再び質問者にカメラが戻る。ふふ、悔しそうだ。
「ちょっと、梨花。不気味に笑わないでよ。今は他のお客さんがいるんだから。」
「ああ。そうだった。ごめんね。」
桜が料理を運ぶついでに、私は注意された。
「ほら、お忍びの設定はどうしたの。」
「いいじゃん。それくらい。」
今日はのんびりしたい気分なのだ。休日くらい、あってもいいと思う。そう言って、ソースの絡んだスパゲティを食べた。
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低温火傷な世界に鞭を 灯火(とうか)@チーム海さん @UMIsandayo
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