わがみいとしさ
私は13歳 強いて出来る自己紹介は
私は神やら精霊やら、幽霊やらが見えるし、
私の人生は無限にループしている。
これを読んでいる君達はよく漫画で読むような”お姫様が7回ループ”とか、”自分の悲惨な死を回避する為”とかそんな陳腐な話ではないのだ。
この苦痛を何で表せばいいのやら…
見飽きた映画の中へ記憶を消されて入れられた。と例えるにはそれも私の苦痛に見合わなく感じる。
ああ、そうだ。夢だと気づいたのに覚めることが出来ない感覚に少し似ている。
どうしようもできないこの人生をいや、この不毛にも有意義にも感じられる繰り返しで生きているだけで、既視感の波にさらわれるような。
優しくこの後こうなるとネタバレをその瞬間に諭すように言われ続けるような感覚。
頭ではなく、体だけがなんとなく
未来を先に知っている感覚。
こうなったのも、ぼーっとしてた時に自分が”繰り返し”を全知全能の神に祈ったからなのだけど。
話は戻るけれど漫画の様な話を陳腐と言ったのには訳がある。漫画のお話だとしても、ループしている事を嘆かない事に私は共感できなかったからだ。
オーバードーズの自殺も
線路で電車に引かれるのも
首をくくるのも
溺れ死ぬのも
これは1番つらかったが、切腹するのも
全部試して今がある。
何も変わらなかった。
自分に戻されるだけ。
何も変わらず、ただ幾千のパターンがある
いや、正しくは私に死後も来世もないならば、
もう、どうなったって楽しければそれでいい。
どう生きても思春期は生きづらく、
性を認識した同性も異性も甚だ気持ちが悪く、
家庭は金に乏しく円満でないから心が満たされない。
毒も呪いも祝福もすべて飲み込む覚悟だ。
私の人生、如何にめちゃくちゃで豊かなものに
できるだろうか。
歪み姫噺─いがみひめばなし─ ほし めぐま @wataamedokusen
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