6:魔性のショタは気が付いてしまった 感想

お話

https://kakuyomu.jp/works/16818093078124332759/episodes/16818093078596938515


 15歳でまだ恋を自覚しておらず声変わりもしていない……。蓮くん、それまでが大変だったから、愛だの恋だのというのを自覚する暇がなかったのかも知れませんね(小学校の時点で失恋回数10回を超えてしまった遊月からすると、まぁ、どうなのやらね)


 ということで、お世話になっているさつきさんに彼氏がいたという話を聞いてしまったことで、彼女への淡い思慕を自覚することになる蓮くん。美味しい感情ですねぇ……こういう気持ちを啜ってみると、こう、濃い味わいがあってたまらないんですよね。

 さつきさんにはホスト顔負けのテクニックは恐らく通用しませんが、アプローチのしかたをそれくらいしか知らなさそうな蓮くん……ここからどうするんでしょうね? これはまさに典型的なおねショタでした……ふとした瞬間に逆転とかできるんでしょうかね。できるとしたら、それこそ某せぇるすまんのような的確さと強引さで心のスキマを埋めていくムーブをしていく必要があるかも知れない……。

 心のスキマに付け入る──というと、結婚2周年記念日のサプライズとして「忘れてたと思った? 忘れてないよ!」しようとした旦那さんの忘れたフリに傷ついて外でやけ酒をかっ食らっていた教師が、同じ学校に勤める同僚に目をつけられて……な成人向け漫画を思い出してしまいました。確かあの漫画は、さんざんあれやこれやして、もうしてないことないだろという状態になった後でその同僚が旦那さんからの謝罪メールを見つけて「ありゃりゃw」みたいな反応をしたりする場面があって、そこが何とも胸にくるやつでしたっけね……。ずいぶん前に読んだ単話ものの漫画だったので、伏せるとかでなく本当に名前が浮かんできませんが、そういう漫画がね、数年経っても遊月の心にこびりついてしまっているんですよね。


 ということで、しばらくの間は「元カレ」の存在が実態以上の影として蓮くんの心にこびりついてしまいそうだよねという言葉を添えて、『魔性のショタは気が付いてしまった』の感想とさせていただきます。

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