6.『アルカーナ王国物語1,2』(著:東雲 晴加)

①『アルカーナ王国物語~赤毛の剣士と夜明けの狼~』

 <作品URL>https://kakuyomu.jp/works/16817330667788261359

 【ジャンル】異世界ファンタジー【連載中】59,484文字


②『アルカーナ王国物語2~赤毛の剣士としあわせの国~』

 <作品URL>https://kakuyomu.jp/works/16817330667902196303

 【ジャンル】異世界ファンタジー【連載中】68,006文字


 今回は、異例(?)の二作品同時の感想文になります。

 というのも、こちらシリーズものになり、②の感想文を書くには①の内容にも触れる必要があるからです。

 メインは、②の作品を中心に書かせて頂きます。


 こちらの作品は、筆者様が娘さんのために書かれたという、母の愛に溢れた作品です✨

 では子供向けなのかというと、大人でも十分楽しめる内容になっており、これぞ「万人向け」の作品と言えるでしょう!

 子供の時に読んだ児童ファンタジーを彷彿とさせる懐かしさも感じました。

 一作品が中編程の長さなので、起承転結がはっきりとしていて、大変読みやすいです。さくっと手軽に読める王道ファンタジーというのは、なかなかないのではないでしょうか。


 まず私がこの作品に惹かれたのは、タイトルの秀逸さです。

 『〇〇王国物語』とつく作品に、駄作はありません(笑)。ファンタジー好きとしては、読まずにいられませんよね((o(´∀`)o))ワクワク♪

 書き手としても、いつか自分でも書きたいと思える憧れの王道タイトル。

 とくに副題については、内容を最後まで読めば大変納得のいくタイトルとなっております。

 短いタイトルの中に、この作品がどんな内容なのかを読者がイメージすることの出来る素晴らしいネーミングセンスです✨

 私もこういうセンスのあるタイトルを付けたいものです(*´艸`*)


 主人公は、黒狼と人間の姿に変わることが出来る少女イル。半獣の少女という設定は、他にあまり類を見ない上に、熱いです!

 太陽のように明るい性格のイルは、①の序章から里を焼かれ、親兄弟たちを失くし、単身で逃げ延びます。

 そんな目に遭いながらも、強く前向きに生きようとするイルの姿勢は、読み手に希望を与えてくれます。


 どんなに辛いことがあっても、自分で居場所を見つけて生きる大切さ。あたたかい周囲の人たちの存在のありがたみ。アルカーナ創世記に出てくる「女魔法使いが命と引き換えに」というのは、自己犠牲愛を――。

 話の要所要所に、筆者さまが(おそらく)娘さんに伝えたいメッセージ性のようなものを強く感じました。

 このような素敵な作品を自分のために書いてくれる母親がいるなんて……なんて羨ましいのでしょう(*´艸`*)


 私が大好きな『ハリーポ〇ター』も、作者JKロ〇リングが息子のために書いた作品。やはり、読み手を意識して書く、というのはこういうことなのだと思います。

 私は、自己満足で書きたい作品だけを書くのも、別に悪いとは思いません。

 ですが、誰かに読んで欲しい、と思うのであれば、やはり「誰に」「どう思って欲しいのか」を意識して書く必要があります。

 『ハリーポ〇ター』を読んだことのある方ならお分かりかと思いますが、かの作品には、主人公ハリーの亡くなった母親の愛で溢れています。それは、やはり筆者様が息子さんに一番伝えたいメッセージなのだと私は思っています。

 だからこそ、あそこまでヒットしたのではないでしょうか。


 余談ですが、私の作品『天使の羽根』は、完全自己満足の処女作です。読んでくださった方々からは、とてもありがたいお言葉を頂いてはおりますが……読み手を一切配慮しておらず、ただ自分の書きたいものを書いただけの作品です。

 ……まあ、だから公募には一切通用しないのだと思います💦

 最近ようやく読み手を意識するということが少しずつ分かってきて、『宇宙樹の生贄』や『ソーヤの大冒険』は、読み手を意識して書いているつもりです( ˊᵕˋ ; )

 これが出来るのと出来ないのでは、作品の印象が全く違ってくると思います。

 えっと自慢ではなくてですね……(私はですので💦)。


 要は、このアルカーナ王国物語は、読み手を意識して書かれている大変高度な作品であることを伝えたかったわけです。

 おそらく筆者様は、この作品を書かれながら、ここのシーンを娘さんが読まれたらどう思うか、どう感じるか、どう考えて欲しいか……そういうことを考えながら書かれているのだと思います。

 それって、簡単なようで実はとっても難しいのですよ💦


 ①は、主人公イルが自分の居場所を見つけるまでの物語。

 そして、②は、主人公イルを傍で支え続けてくれた人たちの物語。

 特に、赤毛の剣士ガヴィの過去が明かされます。

 これはもう是非みなさんに作品を読んで感じて頂きたいと思いますので、ネタバレはしません。

 この胸が切なくなるような……悲しみとはちょっと違う……なんだろう……むしろ私は感動したんですよね。

 ガヴィの過去に、というよりも、このようなオリジナルストーリーを書けてしまえる筆者様の腕に嫉妬すら覚えました(笑)。


 とにかくこちらの筆者様、伏線が非常に巧い。

 さらりと何てことはない描写が実は最後のオチに掛かっている、という手腕が本当に見事なのです。

 何のことか伝わらないかもしれないので、もうちょっと具体的に書くと……

 ①では、物語の「転」に当たる事件発生の原因を作ったとある人物の伏線。

 ②では、ガヴィの過去に繋がる場所の伏線。

 昔よく読んでいた児童向けファンタジーにも、共通するものがあるなぁと感じ入っております(あんまり覚えてないけど💦)。

 この5、6万字程度の中で、このようにはっきりと解る伏線を書けば、大抵読者は気付きます。

 でも、私はこちらの作品を読んでいて、全く気付かなかったんですよ💦

 読者に伏線だと分からせてしまう伏線はダメなのだと悟りました。

 あとから読んで、ああ、あれが伏線だったのか!と解る作品がよいのです。

 伏線とは、こう書くのか、と大変勉強になる作品です。


 筆者様も、他にこちらの作品を読まれた方たちも一様に、ガヴィ推しである話をよく耳にします。

 もちろん、ガヴィは、カッコイイです。

 ②で彼の過去を知って、ガヴィを好きにならない人はいないでしょう。

 でも私、個人的には、もう一人の影のヒーロー・ゼファー公爵を推したいです♡

 スパダリとは、こういうキャラクターを言うのでしょう。

 私、別にスパダリが好きなわけではないのですが💦

 この完璧に見えるゼファー公爵の見えない心の影がちらちらと妄想できてしまい、そこに私は大変惹かれました(*˘︶˘*).。.:*♡

 イルへの接し方や、イルのためにガヴィを殴るシーンなんて……

 (っ・д・)三⊃)゚3゚)'∴:. ガッ

 ちょっと、イル!

 なんでゼファー様を好きにならないのよ!( ゚д゚)笑

 いやいや、こんな人が傍におったら好きになっちゃうでしょ!(笑)

 私、優しい兄系が大好きであります(๑♡∀♡๑)

 ※どちらかと言うと、うちの夫は、口が悪いガヴィタイプですけどww

 

 というわけで、こちらの近況ノートへ、FAを掲載させて頂きましたー!

 ⇒https://kakuyomu.jp/users/N-caerulea/news/16818093084844812566

 ゼファー様、独身なら私にください(๑´ㅂ`๑)♡*.+゜


 そんなわけで、こちらの作品に私めがアドバイスできることなんて……

 ……あっ。

 そうそう。

 字下げしている箇所と、字下げしていない箇所が目立つので、もし何かこだわりがあってそうされているのでなければ💦

 カクヨムのツールに「段落先頭を字下げ」機能がありますので、そちらを使えば一括で地の文だけ字下げしてくれますよ!(´∀`*)



 こちらの作品……どちらも私は未レビューでした!💦

 というわけで、今回は二作品同時レビュー☆


 レビューを書かせて頂けるなら、キャッチコピーは……


①『生き残った半獣の娘が自分の居場所を見つける、万人向け王道ファンタジー☆』

②『アルカーナ王国の優しい由来を知った時、あなたはきっと泣く。』


 こちらで、いかがでしょうか?


 レビューにアドバイスのような内容は書きませんので、ご安心ください。


 もし、ご不快に思わせてしまったら、大変申し訳ありません💦

 コメントにて、この感想へのご感想を頂けると幸いです(*ᴗˬᴗ)

 参加を取り下げる場合は、「削除希望」とだけコメント頂ければ、こちらの感想は非公開とさせて頂きます。

 宜しくお願い致します。



 以上。

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