何やってもうまくいかない

第1話 現実現実現実現実現実現実現実

くそ！また失敗だ！　ずっとそうだった。俺の人生は何をやってもうまく出来なくて失敗してきた。なんでみんなと同じように”普通”に出来ないのだろうか。生きてきて１８年間。生まれて良かったなんて思ったことは一度もない。親には自分の進路を否定されて、学校ではいじめられて。生きている価値はあるのだろうか。ずっとそう思って生きてきた。きっと、これから先もそう思い続けて生きていくのだろう。つらい、つらい、つらい。誰か助けてくれ。ずっと、いつかきっと自分のやってきたことを褒めてくれる人がいると勝手に思っていた。「今までよく頑張ってきたね。君は本当にすごい！」　そんなことを一度でも言われたかった。毎日毎日ベッドの上で自己嫌悪する。自分の無能さについてだ。なぜ自分はこんなにも不器用で根性なしで才能も無く、おまけに努力も長続き出来ないバカなのだろうか。見た目もヘナチョコで先輩同級生後輩にまで舐められる始末。死にたい、死にたかった。けど自殺は怖くて出来なかった。躊躇したんだ、俺は。だから俺はずっと生き地獄だ。誰からも同情なんてしてもらえない。そりゃそうだ、だって俺が全部決断したのだから。希望なんてない。

許さない許さない許さない許さない。これも俺を産んだ両親が悪い。あいつらさえいなかったら、こんな思いしなくて済んだのに。いつか絶対に殺す。そして俺のことを笑って虐めた奴らも必ず殺す。こっちは一応剣道をしていたんだ。棒でもなんでも長い物体さえ持っていれば3対1程度ならまず負けない。あーでも何か投げられたりしたら不利かも。気持ち悪くなってきた、この現実に。もういっぱい泣いたし、いっぱい怒ったし、いっぱい恨んだ。もう沢山だ。早くこの地獄が終わって下さい。神様、お願いします。