米津玄師のlemonから

@neko3p

第1話

男の日常…地下鉄通勤、仕事、雑談…庭のある平屋、家族は祖父母だけ。

にこやかに、そつなく、いつも聞き手にまわり、相談されがち、仕事は速く効率的。

地味だが、整った容姿、女子に告白されるが丁寧に断っている。

(ここまで5分ほど、言葉無し。生活雑音で。止まらない、流れる。)

会社から出る、雨。雨音大きい。

雨を見つめる。止まる。

夜、眠っている、うなされている。


夢、回想、会話と音楽

外国、何処の国か分からない。

小学4年ほどの少年。

爆撃音、崩れる部屋

親を呼び、泣きながら、机の下にしゃがみ込んでいる。

母親が少年のいる部屋に飛び込んで来る、そのタイミングで崩れる天井。砂塵がおさまると母親の上に瓦礫が。少年は泣きながら母親を助けようとするが、瓦礫は重くなかなか進まない。母親は意識が無く血を流しているが少年の泣き声に反応し表情が動いている。

雨が降ってくる。人の声。助けを求めるが、やって来た兵士は瓦礫の下の母親を無視し泣きながら母親の助けを請う少年を拉致する。

子供ばかり20人ほど集められた捕虜。

人種さまざま。

日本語が話せるのは少女一人、カタコト。少女は2つ3つ上か。片言の英語と片言の日本語での少しの会話。

兵士の言葉は雑音。

捕虜の子供達は見習い兵士の訓練をさせられる。

過酷な訓練が終わると、少年と少女は

くっつき合って眠る。2匹の仔猫ように。

粗末な食事。子供達は皆いつもお腹が空いている。

兵舎の外れの檸檬の木のまだ青い檸檬をこっそり取って齧る。

酸っぱく苦くて、笑い合う 。

夜中の内緒話…告白

母親に助けを求めてしまった。だから崩壊中の部屋に母親は来て。瓦礫に埋もれ母親は怪我していた。死んでしまったんじゃないか。

自分のせいだ。ワタシのオトウサンも。慟哭。抱きあい、共に泣く。

変わらない日々、変わった感情。無邪気な寄り添いから、幼い恋へ



雨の日の軍事的救出


雨中、引き離される子供達


慟哭、泣きながら無理に微笑む少女の顔にクローズアップ


目覚め、大人の彼の慟哭


雨音


朝、庭のまだ青いレモンをもぎ取り齧る。青い空を見て、微笑む男。微笑みにクローズアップ。


米津玄師のlemon、から




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