マネーの虎 社長優しさランキング 岩井良明社長編

まずはランキングの前に、岩井良明社長に心から哀悼の意を表します。


本来はSランク編の続きの予定だったのだが、つい先日Xで岩井社長の訃報を知り、今回は緊急で岩井社長の回を書くことにした。


重い病気を患われていたということまでは知っていたのだが、まさかここまで早い別れとは誰も思っていなかっただろうし、あまりにも早すぎる別れだった……。(泣)


では、岩井社長の優しさランキングから……。


◆6位 岩井良明社長 優しさ力88 Aランク


マネーの虎での岩井社長の代表作(?)といえば、やはり『金さんのキムチの回』と『ロスのカウンセリングレストランの回』を思い浮かべる方も多いのではないだろうか。


今回はその二つのエピソードを交えて、マネーの虎での岩井社長の優しさについて解説していきたいと思う。


まずは金さんのキムチの回。


これは以前解説した高橋がなり社長が残された自動車を、誰か有効活用してもらえないかという呼びかけから始まったものであり、結果的には岩井社長が360万(番組表記)を全額投資という形でマネー成立した。


堀之内社長が難癖を付けて(?)何とかマネーを出し渋ろうとしているところを、岩井社長は志願者の誠実な人柄をしっかりと見ていた。貴方のやる気を信じてお金を出しますと、『キムチは辛いけど好き』の名言と共に、一人で全額投資する優しさの光る回だった。


次にロスのカウンセリングレストランの回。


筆者などはむしろキムチの回よりこちらの方が岩井社長の男気、懐の深さを感じられる回だと思うのだが、虎の全員が不快感を覚える志願者に対して、岩井社長はマジギレしながらも『こいつ俺が何とかしてやらないとどうなっちゃうか分からない』ということで、自分の元に招き入れようとするのである。(!!)


普通嫌いな相手は誰もが遠ざけようとするものだが、一番嫌いという相手ですら敢えて向き合おうとする、こういった姿勢は岩井社長の『教育者』としての信念が垣間見られるというか、今はダメなやつでも必ず何か光るもの、伸ばせるところがあるのではないかと信じていた、いや、信じてあげたいと思っていたのではないか。


岩井社長の特徴としては、かつて応援団をされていた経験から熱血漢の部分があり、直情型で情に厚く、涙もろい部分。またこれは長所であり短所でもあったと思うのだが、カッとなって熱くなりやすい部分もあったと思う。(情熱もあって人情味もある、先頭に立って人を引っ張れるリーダータイプなのだが、一度怒ると頭に血が上りやすい点)


その優しさ力は虎の中でも上位だったと思うし、評価としては90のSランクでもよかったと思うのだが、個人的にはマネ虎出演時のビジュアルがサンドウィッチマンの伊達ちゃんにしか見えないため、その分点を2点下げさせて頂いた。(????)


というのは冗談なのだが(?)、マネ虎時代の岩井社長は虎の中でもトップクラスに好きな社長だったが、『令和の虎』を始めてからのムーブに筆者としては引っ掛かる点があったのである。


筆者は実は岩井社長がチャンネルを開始された初めのあたりから動画を拝見させて頂いており、マネーの虎の裏話あたりまでは楽しく観ていたのだが、令和の虎企画が始まってからのムーブに違和感というか疑問符を感じさせる出来事が多々あり、例えば非常に胡散臭い人物が虎側として出てきたり、マネ虎のパクりで数字を伸ばすのはどうなんだとか、賭博や火災など数々の問題を起こしたりと、チャンネルへの不信感は日に日に増していくばかりだった。


岩井社長自体は好きな社長さんだったのだが、令和の虎企画に関しては筆者は全く評価していないし、どうしても『拭いきれないパチモノ感』は出てしまっているように思う。


その理由として、虎側がマネ虎の社長と比較すると小物が多い、貫禄が感じられない、現場のビリビリ感がない、志願者側のキャラも弱い、全体的に安っぽいし薄っぺらいというのがあるように感じた。


マネーの虎は出てくる社長が(岩井社長を含め)全員キャラの濃いユニークな個性派揃いだったから面白かったのであって、それを何十倍にも薄めたようなものを飲まされたところで、やはり偽物は本物には勝てないとしか思えないのである。


あと、やはりどんなに似せようとしても『吉田栄作がいない』というのが致命的であり、吉田栄作が番組の独特の空気感を作っていたところはあると思うし、『無類の◯◯好き』というのはマネ虎に絶対必要不可欠であるため、それがない時点で足元にも及ばないというのが実情だろうか。


一つ擁護すると、筆者も完全に新規の番組でこれならそれなりに面白い方だと思うのだが、なにしろ本家マネーの虎が面白すぎるため、それと比較するとどうしても評価は辛めとなってしまうのだ。


本家マネーの虎は何度観ても面白いのに、令和の虎は一度観たものを再び観ようとは思えない、その『中毒性』の差が偽物と本物の大きな違いなのではないかと感じたりもする。


令和の虎に関しては、岩井社長がいたからこそまだ『マネ虎み』(そんなパストラミみたいに言うな)(?)があったというか、マネ虎のパクりでもある程度見逃されていたところはあるのではないかと思うし、その魂である岩井社長がいなければ、今後のチャンネルの再生数、存続は厳しいものになるのではないかとは感じた。


最後になりますが、岩井良明社長、自分の大好きな番組マネーの虎を、涙もろく情に熱い虎として何度も盛り上げてくださったことを忘れません。


岩井社長の魂は、マネーの虎という素晴らしい作品の中で永遠に生き続けていくものと思います、本当にありがとうございました。

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マネーの虎 社長優しさランキング 採点!!なんでもランキング!! @rankuyarou

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