第10話 龍の間




俺は死んだのか? ……



目は…… 見えない、体も動かせない……



ほのかで暖かい光が見える 。



「 池田まつり様であってますか? 」



俺は、体が動かせない為、聞くことしか出来ず



「 池田まつり様、無事異世界への転生おめでとうございます 、いや無事……ではありませんね、記憶の喪失が多数見られます…… 」



「 う〜ん、直そうとしても治せませんね…… そうだ、貴方は今火竜と戦っていましたよね、急に呼び出してしまい申し訳無いです。 」



「 あッ すみません、体の機能を閉じたままでしたよね…… 今開けます 」



そうすると、そこは地平線が広がっていた、

周りを見渡すと椅子に座っている、1人の子供が座っているのが見える。



「 池田まつりだ…… 一つだけ問いたい、ここはどこだ? 」





シルフ荒地──────




「 きっつぅ…… 」



レインは、旅に出ていた 。

王都から、1人で来るよう命令され、私は行かざるを得なかった 、断ればなにがあるか分からないからな…… 本来はシリウスを連れて行きたかったが、それも無理そうだごめんなさいシリウス……捨てた訳じゃないからね



「 ……シリウス何やってるかなぁ 」



ふと、考える 。 私の父と剣の稽古でもやっているのだろうか、 まぁ、私が帰ってきた時の成長が楽しみだな



そのまま、私は迷宮大国シルフに着く 。

周りを見れば、ダンジョン用の道具や、食べ物

買えば便利な物が沢山あった 。一応ここに来るまでに資金は増やして置いたから、ここの物は買えなくもないだろう 。



「 シリウスにお土産でも買ってあげようかなぁ〜 」



そう思いつつ、私は、武器などが置いてある屋台を見つける。 売り物として売られていないように思えるが、一応売主に聞くと売っているようで



「 これにしよう…… 」



「 お嬢さん、本当かい? この剣は抜けないんだよ 」



棒を口に咥えながら、彼女に、そう伝える 。



「 ……大丈夫、シリウスならきっと 」



私は、お金を出し、その剣を買う 。

名前は 【 エスプラー 】 希望という意味を込めている 。 私がシリウスに初めて会った時も、同じようなものを感じた…… 彼女ならきっと、私を助けれるような剣士になってくれるはず



「 そこの嬢ちゃん、ここは、子供が来る場所じゃねぇーぞ? 」



1人の大柄の男が、近づいてくる 。



面倒事に巻き込まれた…… 私は、手に水と炎を纏った。 水を纏う理由は、単に炎だけだと、火傷してしまうからだ、 水で手を保護することで、火傷せずに済む 。ただ、 長期間使うと水がお湯になってしまう……



「 いいんですか? 今ならまだ痛い目に会わずに済みますよ? 」



男は、その場から逃げるように消えた



「 はぁ…… 、 まあいいです、今日は宿場でもう寝ますか…… 」



そのまま私は、宿場に行き、カウンターにいる人に話しかけ、金を出したのだが……



「 子供に泊まらせる、部屋は無いよ、ほら偽物の金なんて使ってないで家に帰りな 」



追い出されてしまった……

しょうがないです、こうなったら、路地裏で野宿するしかありません。 そのまま私は路地裏で一夜を明かす 。








作者から


すみません、最近書く暇がありませんでした。

申し訳ないです 。

忙しい期間が、終わったら、また毎日投稿しますのでよろしくお願いいたします 。







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天知龍の地にて、龍を殺す  きりまちょ @kirimatyo

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