第9話 火竜の炎



「深い眠り……、救える命も目の前で儚く途絶える」



木の下で、吟遊詩人は座っている。



「剣は貴殿を信じる、だから、貴殿は剣を───」





──



───



「っ……ほんとに寝てしまった」



まだ、火竜が帰ってきている様子は無い



「ったく、遅いな。どうするっ───か!? 」



急に、空から火竜が降ってきて、俺の目の前に立ち俺を見つめる。



「急に来る感じなのかよ……」



俺は、剣を取り戦闘準備をする。火竜の咆哮と同時に俺は動く予定だ



なぜか、今師匠の言葉が何個も蘇ってくる。



1つ、自分よりも大きい者に恐怖を見せるな


2つ、お前が守るべき者を、守り通せ


3つ、どんなことがあろうとも、この世を去るな


……



「レイン……俺、お前が帰ってくるのをずっとこの村で待っているよ」



グォアアアアアア!!



さすが、竜種といったところだろう、

名前通り、ちゃんと強いのが肌で実感出来る。

そして、戦闘開始の合図を終えたところで、俺は竜の頭の上に回った。



──────



俺は、他の剣士と違い、成長力が半端なかった


こっちでは、俺は学習能力に優れており、


1ヶ月経つと、俺は既に『王級』の位置にいた

そんな、俺に着いた二つ名は、『極め人』


だけど、いくら俺でも、魔術強化で、強化した剣を振るうことは出来なかった。


魔力総量0…… 決められてしまえば、一生変わることはない。


だから、俺は技術を高めた、魔力強化剣士よりも、

強く…… 強く


そして今それを表現する。 魔力がなくとも、火竜は殺すことができる、世界の常識を覆す!!



──────



「トライアングル・シリウス……」



オリジナルの流派、それは不安定で、上手く剣を使うことができない、だがこの少女は違かった。このオリジナルを、完全に使いこなし理解している。


そのまま、飛龍の顔を切り刻んで行く



グァ゙アアアアアア!!



そして、突然火竜に何かが移ったのが見えた

それは、厄災の始まりであり、物語の原点であったのかもしれない……



「 ッ !! 」



オーラが変わったことに気づき、1度火竜から離れる 。 



グォ゙オオオオオ !



咆哮と同時に周辺は熱に包まれ、高原を燃やし尽くしていく 。 それはまるで地獄の様で、生命は跡形もなく燃やし尽くされる



「 …… 」



少女は剣を地面に落とす。 『勝てない』 そんな言葉が頭を何度も過ぎる。



俺はこんな時レインならどうするか考えた……しかし、魔力の無い俺に出来ることは無い。ならばこの時シリウスはどうするかを考え始めた。


答えは簡単だ……、ただその場で死を待つのみ



火竜は、ブレスを溜めて俺に放った……







………………。








作者から、


まだ、終わりませんからね!!

連載はまだ続くので、末永くよろしくお願いします! 。





  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る