第8話 剣の道



「……」



この世界に、少しづつ慣れてきた。

わくわく、知らないとこ生活を楽しんでいたのだが、今日はレインが朝からいない。


とうとう、捨てられたっかぁ……


(普通にこの後書き置きが残っていました)


シリウスさんへ


すみません。急ぎの用事ができ、1年間サウレナ村を離れることになりました。シリウスさんも連れていこうと最初は考えていたのですが、さすがに、あなたにはこの旅は、荷が重いと感じました。私の独断で申し訳なく思っています


それとなんですが、貴方は、剣術を極めた方が良いと思います。少し事情があって、現在父と、母は私のことを探しています。私のお父様『ルイ・サウレナ』に私の情報を提供する代わりに剣術の弟子入りをしたい。と申せば、直ぐに弟子入りできると思います。お母様のことなんですが、机に置いている手紙を渡してください。


私が帰ってくる時、その時は一緒に旅をしに行こうね。



「レイン…… なんだよその死亡フラグ立てまくって旅にでるって死んだら許さねぇからな」



サウレナ家門前──────



「……レインの家系って、案外というか、クソすげぇーんだな」



「っ……レイン? 様」



「んえ? 」



そこには、サウレナ家に仕えている

メイドらしき人物が立っていた…… 

“ いいなぁァァ! ”



「少し髪色は違いますけど、レイン様がお帰りになりました! 」



って感じで、成り行きで客室に連れて来られてしまった…… 待っていると、1人の男性が入ってくる



「ほっほんとにレイン? なの─── 」



「全く違いますけど、レインの冒険仲間のシリウスと申します」



「そっそうか、」



「それより、本題に入りますが、レインさんの情報共有、また、レイン様がお母様にと、お手紙を残しております。それと交換に、レインさんのお父様の弟子にして頂きた───」



「了承する。ルイ・サウレナだ」



手を前に差し出してきた、俺は迷わずに、握手をすると、レインとの関係、レインの情報をくまなく伝えた。



「そんな事があったのか……、レっ……シリウス」



「すみません、レインさんに似すぎた容姿で……」



「大丈夫だ、明日の早朝から修練を始める。遅刻するなよ」



俺は、なんと、泊まり込みで修行をする事になった。



1ヶ月後──────



「っ!!」



バン!! 剣と剣が、交わりとんでもない音が鳴る。

木刀の戦闘とは思えないくらいに……



「シリウス! そこに剣の癖が入っている! 直ぐに直せ! 」



そこってどこだよって感じだけど、なぜかどこが悪いのか分かってしまう。これって魔法ですか??



「シリウス───!」



そんなこんなで、修練をしては、昼からは自由時間が始まる。こんなんで強くなれるのか……?



「今日は、ギルドの依頼を受けに行ってみるか」



ギルド──────



「ギルドへの依頼ってどこにありますか?」



カウンターにいる人にあちらにあると言われ、俺はそのまま指された所へ向かう。



「これか……」



採取クエストから、討伐クエスト、探索クエストや、調査クエストと、色々な種類がある。



「レインと生活している時はこんなの使って無かったしな、やみくもに狩るより、具体的な目標があった方がいいだろう……」



「これだな……」



俺が選んだのは、火竜サウナスの討伐

そのままカウンターに持っていく



「馬鹿なんですか? あなたみたいな低ランクが」



普通に拒否られたんで、依頼場所を見て、俺は村から出発した。



ネシアの高地──────



「にしても、Cランク冒険者が多い街なのに、Aランク級のクエストがあるんだ? 上級者向けか……」



そうして、なんやかんや考えていると目的の場所に着く。俺は身支度をして火竜が来るのを待機した。



「眠くなってきたなぁ、少し眠るか……」







───











──









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