第1話

「うんんんんんんんんん!よく寝たぁぁあ!」

俺は起床する。歯磨きをし家を出る。

シミズリク、14歳。中学3年生。

アニメとバイクとロックが好きなただの、学生だ。

俺は、ある過去を背負って生きている。

さて、もう学校についてしまった。

いつも通り、職員室に入り鍵を取って教室の鍵を開ける。さて、何をしようか。

久しぶりに歌でも歌うか。

俺は、黒板の前に立って目をつむる。

俺は歌い始める。この教室、この階には俺一人。

俺の声が教室に響き渡る。

俺が歌い終わるとパチパチパチパチと拍手の音がした。目を開けて音の鳴る方向へ見ると担任だった。

「うまいね〜」

先生は煽てるように称賛する。

「いえ、それほどでも」

ピキッ!

心の奥が鳴った。なんだかイライラする。

俺は、自分の席に戻り本を読む。

お気に入りのハリー◯ッターだ。

帰ったら何しようかな?

作曲でもしようかね〜

うちにパソコンあるし。

8:15になるにつれどんどん人が教室にやって来る。

そんなのは、俺には関係ない。

ただ、本の世界に夢中になるだけだ。

「何してるの?」

うるせぇな、本の世界に没入してたのに壊しやがって。この世界を破壊してきたのは、クラスメートの1人ユイさんだ。

「ん?ああ、ハリ◯タ見てたんだ。こういうの好きでさ。」

「なるほどね、他にはどんなの見るの?」

うるせぇ!俺の勝手だろ!って言いたいけど言いません!

「そうだなぁ、ラブコメや、昔の人が書いたやつも読んでるよ。例えば、人間失格や羅生門とか」

「すごーい!」

オーバーなリアクションをする。

いちいち、やかましい。

そろそろ、HRだ。

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孤独のままに @risk555

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