愛の個性
君の傷口を舐めたい
「じゃ,
マネージャーに案内されるまま,広い店内を進んで行く。
(この女性見たことあるな)
「少々の間女の子失礼いたします。六花さんでーす。あやさん,お着替えお願いいたします!」
「はーい」
あやさんと呼ばれた女性は返事をすると,「六花ちゃんも飲んでいいよね?」と横の男性にドリンクを促した。
「あたしキティで!」
あやさんはそういうと,「あなたは?」と言う目を向けてきた。
(そういえばドリンクって何があるんだっけ?説明受けたっけ?)
「あの,キティって?」
「きゃー!!!!可愛い!!!!」
「???」
困惑していると
「赤ワインとジンジャーエール混ぜたやつだよ」とお客さんがフォローを入れてくれる。
「六花ちゃん飲んでみない?飲めなかったらあたしが飲むから!ねっ!」
- - - - - - - - - - - - - - - -- - - - - - - - - - - - - - - -
ということで。
キティ?を飲みながら普通の会話をした。
(意外といける)
夜のお店にくる人って案外普通の人が多いんだな。と素直な感想を持った。
「いやー。俺さ」
「はい」
「女の子の傷口舐めるの趣味なんだよね」
「ん?」
「傷口」
「傷口…。傷口…?」
「うん♡」
「それは…痛そうで…?いやいや…」
「んー?」
やばい奴の登場である。
「傷口って良いんですか?」
「うん!すっごく。興奮する」
「なるほどぉ…!」
返答に困り始めたところで,あやさんが帰ってきてくれた。
(絶対にここでは働かない!!!!!)
辞めてやる!飛んでやる!と思いながら六花が席をだったところで陣内が待ち構えていた。
7歩ほど歩いたところで,「大丈夫だったかなあ?」
と胡散臭い笑顔を向けられる。
「六花ちゃんはお顔もいいし長く働いてくれると嬉しいなと思ってるから…」
(バレてる)
「全然大丈夫です〜」と返事をして乗り切ることにした。
繁華街の物書き クッキィ @coookey3103
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。繁華街の物書きの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。