第9話 王子は変わっている

 村に到着早々。

 いち早く村人を助けたいフュンは馬車から飛び降りた。


 「…で、殿下。お待ちを。万が一があるやもしれません。私を先に行かせてください」

 「ゼファー殿。すみません。今は時間がないのです。それは今度からで!」

 「はぁ。わかりました。でも次回からはですね。絶対に私が先に降りて・・・安全を・・・ってもう先に・・・はぁ」


 ゼファーの忠告も聞かずにどんどん前に出て行くフュンは、村の中心へと突き進み歩きながら人々の様子を窺う。

 この村にいる人は、もはや死んだも同然の様に放置されている。

 村の至る所で人が倒れており、呼吸するのも辛そうな者ばかりだった。

 人が人として生きていない。

 それに村も機能していなかった。

 誰も倒れている人を救うことが出来ずにいるのだ。

 そして、かろうじて動ける者たちが、フュンを見て嫌そうな顔をしている。

 俺たちはあんたみたいな身なりの良い人間の見世物なんかじゃないとでも言いたげだった。


 「なるほど。ですがまだ間に合います。ロイマンさん! それと皆さんも来てください」

 「なんでしょうか。王子」


 返事をしたロイマンの後ろにさっきまで戦っていた人たちもついて来た。

 フュンはこの人たちを完全に味方にしていたのだ。

 短い間で人心を掌握する術を持つフュンは稀有な才能を持っているのかもしれない。

 それに彼らも不思議と王子に手なずけられた状態でも決して嫌がらなかった。

 まるで往年の家来の様に、後をぞろぞろと歩いていた。


 「いいですか、ここで倒れている人たちをできるだけ清潔な場所に移動させておいてください! 今すぐです。お願いします!」

 「わかりました」


 ロイマンたちは散り散りになり、王子に言われたとおりに村人を救助していく。


 「アイネさん。僕と一緒に食事を作りましょう。僕たちが今持っている食料の半量以上をここで使いますよ。僕らの食料なんてね。節約すれば帝国まで持ちますよ。それに足りなくなっても、僕らが食べなきゃいいんですよ! あははは。我慢すればいいだけのこと。今はここの人たちを救うことだけを考えましょう。ここで一気に使ってしまいますよ!」

 「わ、わかりました王子。それでは料理は何を作れば?」


 フュンの思い切った判断は、アイネとその傍にいたゼファーを驚かせた。

 他人に食料を分けるために食べないという選択肢を迷いなく取れる。

 その判断をする王族はこの世にいるのだろうかと。


 「アイネさんは、胃に優しいスープと粥をお願いします。食事量の水増しが出来るのでちょうどいいはず。僕は隣で薬草のスープを作ります。ベースはアイネさんのスープを基準にしていくので、普段通りに作ってください。僕のと混ぜれば胃腸がよくなるものになるのです。ですがこれを混ぜると美味しくなることがない。そこが難点ですよね。あははは。でもいきなり食事をとって体に変調をもたらすよりは、ずっとマシなはずですから。アイネさんはそっちをお願いします!」

 「わかりました。さっそく使えるお台所を借りてきます」

 「はい。お願いします!」


 フュンは馬車の中から薬草を取り出した。

 この薬草。

 土から引っこ抜いた状態でも、しばらくは持つ。

 すぐに腐ることがないので持ち運びに便利なのだ。

 いつか必要になる時が来るかもしれないと用意周到なフュンはあらかじめ大量に持ってきていたのだった。


 「で、殿下!? 殿下が料理を?」

 「あ、はい。そうですよ。僕はですね。こういう事を母上から習いましたからね。チャチャッと作ることが出来ます」

 「はぁ。そ、そうなのですか」


 王子を護衛するためピッタリとそばにいるゼファーは、まさか王族に料理が出来るものがいるとは思わなかった。


 「ゼファー殿はこのまま僕のそばにいてください。連絡係としていてほしいです」

 「わかりました。そのようにします」

 「イールさん、サヌさん、アンジーさんは村の警戒をしてあげてください。たぶんロイマンさんたちが普段している事だと思いますからね。頼みますね」

 「「「わかりました王子」」」

 「イハルムさんは馬車を頼みます。あと彼らの分の馬たちの管理もしてあげてください。馬は大事です」

 「承知しました」


 的確な指示を出し続けているフュンはアイネが借りてきた台所で共に料理を作り始めた。

 アイネが野菜を刻み、それを鍋で煮込み始めると、フュンは薬草をすり潰す。

 草が緑のジャムのようになるまで潰していった。

 それが完成するとすぐにフュンは、少量のお湯の中にすり潰した薬草を入れた。

 ここで、煮詰めると別な効果が出る。

 薬草の最大の難点が出てくるのだ。

 それは厨房に立ち込める匂いである。

 鼻が曲がりそうな匂いを知らない二人は顔を歪めた。

 

 「殿下。これは・・・流石に・・」 

 表情を隠すのが上手いゼファーでも渋い顔をした。

 「王子。そ、その匂い・・・きついです」

 鼻声のアイネは鼻をつまんでいた。

 「ははは、ごめんなさいね。これがこの薬草の難点なんですよね。臭いんですよ。あはははは」


 頭を掻いて謝るフュンは、片方の手でお湯をかき回し続ける。


 「アイネさん、スープ出来ました?」

 「あ、はい。出来てます」

 「では入れますよ。匂いは料理のおかげで消えますが、味がしっかり落ちてしまいます。せっかく作ってもらったんですが、薬膳料理になりますよ。ごめんなさいね」


 そう言ったフュンは遠慮なくスープの中に、薬草を煮詰めた物を入れた。

 薬草スープの見た目は、加熱すると透明であるので、野菜スープに混ぜ合わせても見た目に変化がない。

 一見すればただの野菜スープであるが・・・。


 「はい、アイネさん。味見してみてください」

 「…わ、わかりました」


 アイネが一口スープをすする。

 柔らかく煮こまれた野菜たちの素材そのものの味の深みを感じる。

 いつもの味だと満足したその直後、一気に苦みと酸味を感じた。

 不味くて食べられないとまでは言わないが、眉間にしわが寄るくらいに美味しくない。

 絶妙な加減の不味さである。

 

 「・・ん!?・・・」

 「やっぱり、そうなりますよね。あははは」


 アイネの当然の反応を見て笑うフュンは、塩と蜂蜜を取り出した。


 「王子。それは・・・」

 「これを使いましてね。塩分と甘みで苦みと酸味を押さえますよ。これを少量加えると、この薬草の苦みと酸味を多少打ち消すことが出来るのです。まあ、一応料理を食べられるくらいのものに変化しますね。これで皆さんの胃を整えてからお粥を食べさせてあげましょう。このスープは胃を癒す効果がありますからね。いきなりお粥から食べるよりは拒否反応が少ないでしょう。それでは混ぜますよ~~」

 「…は、はい。で、でも打ち消すだけなのでしたら・・・こちらのお味はどうなるのでしょうか?」

 「…ええ。心配しないで! ちょっとだけ美味しくなりますから」

 「ちょ、ちょっとだけですか?」

 「はい! あはははは」

 フュンが思いっきり笑うと。

 「え!? はは・・・ははは」

 アイネは愛想笑いをした。


 二人の様子を眺めるゼファーは、部屋の隅で微笑んでいた。


 サナリアの第一王子であるフュン。

 でもその姿は、どこにでもいるような普通の青年だった。

 メイドと楽しく料理をする。

 そんな王族はこの世にいないだろう。

 それに、料理も他人の為に作っている。

 健康を基準にして味が不味くなってしまったものを、せめて飲めるようにしてあげようとする工夫まで施された料理。

 その努力は全てが人の為なのだ。

 ゼファーは思う。

 この方は、絶対に駄目な王子じゃない。

 尊敬に値する人物だ。

 王子の従者が嫌だった考えが、ゼファーの中で変わり始めていた。


 「出来ましたね! どうです、ゼファー殿もどうぞ!」

 「…わ、私もですか」

 「はい。美味しくはないですが、食べられますよ。どうぞどうぞ」

 「わかりました」

 

 ゼファーは一口すする。


 「う、うまい」

 

 思っていた以上に美味しかった。


 「あれ? 美味しかったですか。どれどれ・・・・んんん、あ、確かにいつもよりは上手く出来てますね。あははは」

 

 そう笑って料理を完成させたフュンはエプロンを外す。


 「では、村人さんたちの所へ行きましょう。ゼファー殿。重いですが、この鍋を持ってもらえますか?」

 「わかりました」

 「アイネさんは食器を僕と一緒に」

 「わかりました王子」

 「それでは皆さんに食べてもらいましょう!」


 三人は倒れる村人の元へと向かって行ったのだった。


 ◇


 「いいですか。ゆっくり食べてくださいね。よく噛んで、ゆっくり飲むのです。いきなり食べちゃうと胃がびっくりしちゃいますからね」


 やせ細った村人の女性にフュンは薬膳スープを渡す。

 女性は忠告通りにゆっくりと食べてくれた。

 だが、他の者の中には、慌てて食べようとする者がいた。

 そばに駆け寄り、フュンはその人物からスープを取り上げた。


 「駄目ですよ。ゆっくり飲まないといけません。そんなに急ぐと吐いてしまいます。それでは栄養が体に行き渡りませんので。はい、どうぞ。この分を飲んだら、時間を置きますよ」


 スープをスプーンで一杯。

 フュンはゆっくりと傾けて男性の口に流し込んだ。

 時間を置いてから、もう一度それを繰り返す。

 この作業を見ていた動ける者たちがフュンの真似をした。

 村人が村人を看病していき、村全体が徐々に回復していくと、皆の目に活力が出てきた。

 生きる気力が栄養によって湧いてくる。


 フュンに近づいたロイマンは、頭を深く下げて感謝した。


 「王子、あなたのおかげで村が・・・ありがとうございます。俺を拾ってくれた村が少しだけ元気になりました。本当にありがとうざいます」


 ロイマンは涙を我慢して話していた。


 「いえいえ。まだまだこれからですよ。油断は禁物です。いいですかロイマンさん。少しここにいてください」

 「は、はい」

 「ゼファー殿! 三人を呼んでもらえますか?」

 「はっ」 

 

 兵士の三人が来ると、フュンはすぐに指示を出した。


 「イールさん、サヌさん、アンジーさん!」

 「はい。王子」

 「僕の護衛はもういいです。ここから、やってもらいたいことが出来ました」

 「な!? まだ帝国にも行ってません。そのご命令だけは聞けないですよ・・・」

 

 首を振ったサヌに対してフュンも首を振った。


 「いえいえ。やってもらいたいことがあるんです! あなたたちじゃないと出来ないので、お願いします」

 

 フュンが頭を下げる。


 「だ、駄目です。王子。我らに頭など下げては」

 

 フュンの謝る姿にアンジーは慌てていた。


 「二人とも王子の願いを聞こう。俺たちでもフュン様の役に立つことがあるんだ。だったら俺は全力でその仕事をしたい。俺は王子の願いを叶えたいんだ」


 願いを受け入れようと申し出たのはイールである。

 皆が素直に意見を聞く態度になった。


 「ありがとうございます・・・それでですね。やってもらいたいのは、僕の私財を取ってきてほしいんです。僕のお金。ちょっとしかありませんが。それをこちらの村に全部預けてください!」

 「わかりました。王子」

 「それでお金を取り出すには、僕の部屋の机の引き出しに鍵があります。そして扉は僕の部屋の机の真下です。机をずらしてくれれば、すぐに分かるようになっています。そこにお金が少しだけありますので、それを全部持って来て、ロイマンさんに渡してください」

 「わかりました。そういう事なら、我々にしか出来ませんね」

 「はい! あなたたちじゃないと王宮の中に入れませんので。あははは」

 

 手で頭を掻く。

 どうやらフュンの癖の様なものである。

 ゼファーはそう思った。


 「王子、そ、そこまで俺たちの為に動かなくても・・・・・俺たちは、あなたを襲ったんです。親切にしてもらえただけで・・・それだけでもう嬉しいんですよ。もう十分です」

 「いえいえ、それではよくありません。このままでは、皆さんはもう一度このようになってしまいます。もし次に飢餓状態になってしまったら、おそらく全滅でしょう。それではいけない。民が飢饉で死ぬなんて、これは王族にとっての最大の恥です。ですから、これは僕の使命であります。それにもうあなたたちは他人じゃない。変な出会いであっても、僕たちはもう知り合ってわかり合えたのです。だから助けてあげたいのですよ……ね!」


 真剣な表情で言った後、フュンは思い切りのいい笑顔で言った。


 「……それにですね。僕の私財、そんなに多くないので期待しないで貰いたいです。あははは」


 務めて明るいフュンは、この話が深刻にならないようにしているみたいだった。

 

 「そこでですね。僕のお金が足りないのは必然。なので村人さんたち、8人くらいをお借りして。馬を4頭、王都で売りましょう。少しはお金になりますよ。あと帰りは二人組になってもらえれば帰って来れますからね。イールさんたちと一緒に行けば安全でしょう。きっとあなたたちも我が国の民だから今まで馬を殺さなかったのでしょ? 食べられるはずなのに食べなかったのですからね」

 「そうです。俺には分からなかったが村人の皆は、馬は食べないと言い切ったので。不思議に思ってました」

 「あははは、そこに疑問を持つという事はやっぱりロイマンさんは帝国の人だったんですね。僕らは馬を大切にしているのです。馬を食べる時はほぼないんですよ。僕らの大部分は、平原の騎馬民族です。子供のころから馬を大切にと、信仰している形に近いですね。あははは」

 「王子、自分たちは急いだほうが良いですか?」


 話の一区切りを得た様子なので、イールが気を遣ってフュンに話しかけてきた。

 

 「あ。そうですね。お願いします。三人は村人さんたちを護衛しながら王都に行ってください。それで、僕のお金を得ましたら、村人さんたちがしばらく食べられるくらいの食料も確保しておいてください。いいですね。お願いします」

 「わかりました。必ず任務を果たします」


 イールはフュンに頭を下げた後。


 「ゼファー!」


 ゼファーを呼びつけた。


 「イールさん、なんでしょう?」

 「王子を頼む。戦える者がお前だけになるからな。お前だけが頼りだ」

 「わかりました。必ず、殿下をお守りします」

 「ああ、お前になら安心して任せられるよ。ははは」


 笑顔のイールはそうゼファーに言い残して、サナリアの王都へ出発していった。


 

 ◇


 王都へ向かう十二名をフュンが見送った後、ここまで慌ただしく動き続けているフュンだが行動を止めはしない。

 元気な村人とロイマンを呼びつけて、村よりも山の上の方に向かった。

 斜面がきつめの場所で、全員が足を踏ん張って立つ。


 「この斜面を利用してですね。こちらの草を植えましょう。これはサナリア草と言って、繁殖力がとても強い草です。これを育てて、村の基盤にしましょう」

 「それは平原のどこにでもある草では。何の役に? 売りものにもならんでしょ」


 村人の男性が聞いた。


 「そうです。この草のままでは売り物になりません。そして、平原に生えている草も同じです。ですがそれらが使えない理由は、踏みしめられていることが多くて使えないのです。ですので、今から僕が教えるこの草は、綺麗な草で育てなければなりません」

 「王子が教える?」


 村人の女性が聞いた。


 「ええ。今から、皆さんはこの薬草を使った事業を展開しましょう。僕が傷薬とあのスープを教えますので上手く活用してください。傷薬はたぶん、王都だけじゃなく他の町や村でも重宝するかもしれません。そこらへんは皆さんが上手に商売してください。僕はもう行かないといけないので最後まで面倒は見られませんが、ロイマンさん。あなたがいれば大丈夫でしょう」

 「は、はい。お任せください」

 「ええ、頑張りましょうね。皆さん。僕も人質として頑張ってきますからね。あははは」


 重めの話を明るく軽く話す。

 なんて王子なんだと全員が思った。

 これは笑い返してもいいものなのかと村人同士は戸惑い顔を突き合わせている中、フュンは話を続けていた。


 「まずこの草。とても生命力があるんですよ。どこでも生きていけるんです。しかも温度とか湿度とか日光とかも関係ないんですよ。ですけど、足で踏みつぶしたりしてはいけないんです。薬草として使うには綺麗な状態の物が必要で。例えば・・・・このような草です」


 フュンは、サナリア草を取り出しながら話す。


 「こことここです。傷がついてたり。穴が開いている物だとですね。傷薬にしようと加工しても、効果を発揮してくれなくなるんですよ。原因はよくわからないんですが、僕の予想だと見た目には分からないんですけど、たぶん中で腐ってたりするのかなって思ってます。ですから、傷んだものは使用しないようにしないといけません。皆さんこれからこの薬草をしっかり育てて、ちゃんとした物を使いましょうね!」


 フュンは端に傷がある物と、真ん中の部分に穴が開いている物を皆に見せた。

 良く見えない後ろの人の為にフュンは村人たちに薬草を手渡した。

 

 「ではこちらの土を少々耕します。ロイマンさん。あなたが雑草の管理をしてくださいね。ええっと、このように、田んぼみたいに草をポンと置いていけば、あとは勝手に増えていきます。繁殖で大変な部分はあまりないので、ほっといてもらえればそれでいいです。そのかわり、ここの土地に動物が来ますかね?」

 「来ますね。極稀に猪などが来ます」

 「なるほど。ではその猪たちに踏み荒らされないような柵をお願いします。あとは出来たら見張りですかね。本当にこの薬草の育成方法はデリケートじゃないんですけど、傷だけには気をつけないといけませんよ。いいですかね?」

 「わかりました。お任せください」

 「はい。そこらへんはお任せします。それでは、皆さん。ある程度耕してから植えてください。僕は傷薬の作り方と料理を教えますので、誰か料理が得意な人が来てもらえると嬉しいですね。その人に教えておくので」

 「はい、わかりました。今、村で元気な者を呼んでこさせます。ジャイキ頼む!」

 「わかりました。王子様、少々お待ちください。急いで連れてきます」


 ジャイキが村の方に向かっていった。


 「別に慌てなくてもいいですよ~。僕はまだここにいますからね~」


 この村の改革は、フュンの誘拐未遂事件から始まったのであった。



 


 

 

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