第2話 永遠の愛情

「あなたが笑えば、私も笑う。

 あなたが泣けば私も泣く。」


「うん、いつまでも2人一緒に笑おう。

 そして、いつまでも2人一緒に泣こう。」


「あなたに一つだけお願いがあるの。

 もしも私があなたの前からいなくなる時は、

 私が泣く前に泣いて私を笑わせて。」


 その言葉を聞いた時、僕は気づいた。気づくことしかできなかった。

 いくら鈍感な人と言われても構わない。

 これからも何があったって君のことが好きだ。

 だから、僕は絶対泣くのをやめない、君が笑ってくれるまで。

 だって、それが君との最後の約束だから。


 あれから何年経っても君のことを思わなかった日はない。

 久しぶりに泣きたいし、笑いたい。

 君に会いたくて仕方がない。

 

 ただいま。

 おかえり。

 

 



 

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短編集「本音」 藤沢 柊樹(ふじさわ ひいらぎ) @yuruyuru_2275

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