応援コメント

あとがき」への応援コメント

  • 船で逃げようと企む悪党たちを船長が海の上で酷い目に合わせる、という展開がおとぎ話のようで個人的に好きでした。

    そして荒れ狂う海を行く中での船艙での様子がとてもリアリティに溢れていて、まるで本当にそんな目にあったかのように感じてとても圧倒されました……!
    あまりに酷い目にあっている様子に、思わず悪党たちに同情してしまいました(笑)

    作者からの返信

    かなり前の話になりますが、ある島嶼航路の船に乗ったとき、甲板に出ていたら、湾内から外海に出たとたんに大揺れするようになって、こちらは立っているだけなのに、床がせり上がってぶつかってくるとか、こっちは動いてないのに壁がぶつかってくるとかいう感覚を経験して、ほんとうに床にはって船室まで戻ったことがありました(柵があるので外には落ちませんが…)。
    そのときの経験が反映しています。(汗)

    ありがとうございます。
    またよろしくお願いします。

  • これからアジアの歴史の上で起こることを思うと、嵐の前のかりそめの平和のように感じられました。一筋縄ではいかない人たちが集まってできている街のようですが、なんとなくうまくいっているという雰囲気がいいですね。
    嵐の中の公開の描写は、非常に臨場感があり、こんな風に船を動かすのかと興味深く読んでいきました。実際にこんな風に動くかはわからないとのことでしたが、しかし、物語にそれらしさを加えられたら、多少の不都合はあってもいいのではとは思います。
    タイトルが英語なのをくみ取って、英語圏のお話にしていただいたのも嬉しいです。英語圏ならではの、つづりのトリックもあったのも面白かったです。

    最期に大変遅くなりましたが、自主企画への参加、ありがとうございました!

    作者からの返信

    ありがとうございます。お返事がたいへん遅くなりまして、申しわけありません。
    こういう嵐の海での航海は現実にはたぶん不可能なんだと思いますが、まだ少年のころにわくわくしながら読んだ何篇もの海洋冒険小説を思い出しながら、あんなふうに書ければいいな、と思って書きました。
    また、ヨーロッパの大国が支配しているけれど、絶対的支配力で支配できているわけではなく、いろんなルーツの人たちが混じり合って暮らす植民地都市というのを想像しながら書きました。その点を評価してくださってたいへん嬉しいです。
    すてきな発表の場を作ってくださいましてありがとうございました。
    またよろしくお願い申し上げます。

  • 近代的なフェリーでも嵐のときは大浴場の水が無くなっちゃうほど揺れますね。
    スタビライザーのない時代の帆船はどれほど揺れることやら。

    強盗団も海の男には敵わなかったというわけですね。

    作者からの返信

    お★さまも頂戴しまして、ありがとうございます!

    いまのフェリーでも、嵐の海を見ながら悠然と大浴場で一盃…というわけにはいかないんですね。

    横倒しになっても立ち直るのは競技用ヨット(ディンギー)のイメージです。しかし、いかに「沈」しても「沈没」はしないヨットでも、嵐の海はたいへん危険な感じが。

    ありがとうございます。
    またよろしくお願いします。

  • まさかここでつながるなんて!
    子孫が……子孫でいいんですよね? ネタバレになっちゃったら済みません!

    ナマコもまったくの不意打ちでした。夏は元気がないんだぁ……なんだか可愛いです。
    あと船にお詳しいんだなあと思って読んでいたので、そこもビックリしました。
    もう……とにかくビックリしました!
    潮風と異国の香りがするお話、面白かったです。

    作者からの返信

    たぶん子孫なんだろうと思います…。自分でもよくわからないと言っていますけど。

    最初はセントローレンスという港町が舞台というだけだったんですが、登場人物に女性の警官(素性はあやしいですが)が出て来るのなら、そういうつながりがあるんじゃないか、と。
    そうだったら、やっぱりナマコだろう、というふうに広がっていきました。

    船についても、潜水漁についても、ほとんど知らないのですが…。

    ありがとうございます。
    またよろしくお願いします。

  • 個人的にはブリンディジの地名に「おおっ」と嬉しがっていました。なかなか出てこないと想うので。
    帆船は原則、嵐の時には帆を畳み、錨を降ろし、風向きに舳を立てます。横腹に波をかぶると一瞬で転覆します。風の強さに反比例して帆は小さくしていきます。
    最近の船だと暴風の時でも帆を張ったままだったり、また、帆を操ることで多少の波浪を乗り切ることもあります。
    でもそんなことはどうでもいいのです。「ペルシアの猟犬」号が、荒れている波を横切っていく光景がわたしの眼には、はっきりと浮かびました。
    スピンオフ的な位置づけの話なのですね。
    帆船大好きなので嬉しいお話でした。ありがとうございました。

    作者からの返信

    最後までお読みくださり、ありがとうございます。

    スエズ運河開通後、イギリスやフランスからインド方面に行くには、ブリンディジまで鉄道で行って船に乗る、というルートだったと聞いたことがあり、それで覚えていました(まちがっていたらごめんなさい)。でも、まだ、この時代(1857年)、スエズ運河はありませんね。

    私は、帆船時代は好きでも、具体的な知識がまったくないので、ありがたかったです。
    台風の中の帆走はむちゃ、あるいは無理というのはわかっていました。
    現在の船が碇を下ろしていても遭難したりしますから。
    あと、嵐の中で無帆航行するのは無理、という話が、『モンテ・クリスト伯』に出て来たのは覚えています(これもフィクションですが、帆船が普通だった時代の作品ですから)。
    横倒しになっても沈まないというのは、静かな海で「沈」しても立て直せる現在の競技用のディンギーのイメージですね。

    ありがとうございました。
    またよろしくお願いします。