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2024年9月10日 21:24
拝読いたしました。樹生さんのお爺さんの言葉には、わたしも想うことがあります。〉「じいさん……俺の祖父が言っていた。人間の死とは、すべての可能性を断たれることなのだと」「可能性?」「何かをしたいとか、そういう喜びであるとか、希望であるとか、そういうものだと思えば良い。未来を考えるのは人間という種だけ、だそうだ。希望を抱いて可能性に向かって何かをするのは、人間だけだと。その可能性をすべて断たれれば、それが死だ」可能性だけでなく、今感じている喜びや悲しみさえも奪ってしまう死。そこに生の実感はなく、だからこそ命を奪うことは罪深いことなのだと思います。
拝読いたしました。
樹生さんのお爺さんの言葉には、わたしも想うことがあります。
〉「じいさん……俺の祖父が言っていた。人間の死とは、すべての可能性を断たれることなのだと」
「可能性?」
「何かをしたいとか、そういう喜びであるとか、希望であるとか、そういうものだと思えば良い。未来を考えるのは人間という種だけ、だそうだ。希望を抱いて可能性に向かって何かをするのは、人間だけだと。その可能性をすべて断たれれば、それが死だ」
可能性だけでなく、今感じている喜びや悲しみさえも奪ってしまう死。
そこに生の実感はなく、だからこそ命を奪うことは罪深いことなのだと思います。