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拝読いたしました。
ここは、篠目先生の独白っぽいシーンですね。
違うかもしれませんが……。
太宰は天才だけど、漱石は秀才だといわれていますね。
この頁の人物が、漱石を指標に置くというのは、すごく高い目標だと思います。
漱石は『虞美人草』で、
「人一人真面目になると当人が助かるばかりじゃない。世の中が助かる。」
といわせるくらいに、真面目な生き方にこだわったようです。
篠目先生も、そんな生き方に魅力を感じ、来世で木瓜になれるような教育に取り組んでいた、情熱のある方だったのかもしれません。
作者からの返信
静謐さん、ありがとうございます。
夏目漱石は本当に「真面目さ」にこだわった人だと思います。
そう言う部分は作品の端々にも見られますよね。
篠目先生はきっと「教師としてのあるべき姿」と「教育」の大事な部分を、夏目漱石から学んだのでしょう。
なんとなく、千崎先生のお仕事を通して感じられているものも含んでいるのかなぁと(憶測で申し訳ないのですが)感じる次第です。
ここの語り手もそうであるように、人に、未来ある者に物を教えるとはかくも悩ましいことと思います。