ー 17話
※ヨッツーイン:動画配信サイト
「ヒューヒュー、こんにちわ!ヨッツーインの
「夏休みのお楽しみの皆さん!まだまだ暑い夏は続いてるっす!皆さんお知らせ見ましたか!アプデですよ。アップデート!」
「今話題のあのゲーム!そう!!!書架に飾るがアップデートするらしいっすねぇ。」
「今回のアプデ内容を視聴者の方と一緒に見ていきましょう!」
この高梨さんって方は、動画配信サイトでゲーム配信を生業に活動している。大物配信者で、今回この人がゲームのアプデ内容を教えてくれるんだそうだ。
どうして俺がこの人の動画を見せられてるかって?
それは、数時間前の出来事まで遡る.......
↓↓↓数時間前の出来事↓↓↓
--PosM--
達也:なぁ佑真起きてるか? 8:30
佑真:どうしたんだ? 8:31
達也:さすが優等生!どうせゲームじゃなくて勉強してたんだろ? 8:32
佑真:そう言うお前は、こんな時間までオールでゲームか? 8:33
達也:大正解!ってそんなことよりさ、今ってさゲームのメンテで入れないから、今日、この前約束してた飯奢るわ。 8:34
佑真:いいけど、何を処奢ってくれるんだ?さぞかしいい飯屋なんだろうなぁ。 8:35
達也:ちょ無理だってさすがに。(汗) 8:36
佑真:冗談だって、近くのファミレスとかでいいぞ。(Good) 8:38
達也:いつも集まってる場所でいいよな? 8:39
佑真:そこでいいぞ。 8:40
達也:んじゃそこで。昼12時前に集合ってことで。 8:41
佑真:遅れんなよ? 8:41
達也:( ˘ω˘)スヤァ 8:42
と言う話をして、案の定あいつは寝過ごして来たわけなんだが.....
そんな事は置いといて、遅めの昼飯を俺たちはファミレスで食った後に、外にある近くのベンチで重役出勤様から動画を見せられてるってわけで今に至る。
「なんと称号の追加!」
「なんでこのタイミングで追加したのか?不明だったのですが一説では、誰かが勇者という称号を手に入れた事で正式にステータス内で全員に称号の機能を追加したとかそんな事はなかっただとか!」
「んで、次はなんとNPCの一部追加や変更があるらしいっすね。」
「称号関連でしょうかね!私も楽しみで楽しみで仕方がありません。」
「私も称号欲しいんで、運営さ~ん私に大物配信者爆誕って言うのを追加して欲しいっス。」
「な~んっつって冗談はさておき。」
「あとは、職業適性の追加っていうのはなんなんでしょうかね?」
「え~っと何々?今まで職業によってステータス効果は、ほとんどありませんでしたが、これからはそれが適用されますっと。」
「逆に、職業によっては不向きである真反対の職業適性だと、効果が半減もしくは、マイナス効果になりかねないですっと。」
「つまり、職業選びの重要性が増したってことっすかね?」
「私、魔剣士目指してたんすっけど。そういうのっていけるんっすかね?」
「あとは、一部種族による優劣の緩和及び、強化。」
「調整ってことっすっかね?」
「まぁまぁ、いろいろ細かい調整やら追加はありましたが、これっすよ!これ!」
「今回のアプデの注目するべきところは!」
「新大陸の発見と、新モンスターの登場!」
「いやぁ、楽しみっすね。」
「まぁ長々と話してしまいましたが、私もこのあとログインして速攻で最前線までひとっぱしりっすね!」
「いやいや、死なないっす死なないっすって。」
「あー!ゲーム下手って言ったなぁ。」
「ちょ、事実っすっけどね。だから皆さんの中からお願いなんで連れてってくださいっす。」
「ちょ、ずるって言わんで下さいっす。」
「んじゃまぁ一旦雑談は、この辺にしといてっと。ゲームの方に配信切り替えますっすね。」
「そんじゃ、ヨッツー!」
達也「新大陸だってよ!」
ワクワクしながら俺の顔を覗き込んで来る友人に、
佑真「でも俺ら、あれから強くなったとはいえ、まだまだ初心者だし最前線は無理じゃね?」
と、返すとニヤッと笑いながら俺に任せとけってと言って背中を叩いてくる。
なんかいやぁな予感は、しているのだがとりあえずは無視して話を進める。
佑真「そんじゃぁ、まぁお前に任せるけど、この後からやるんだろ?」
達也「おう!今から帰ってからやろうぜ!」
佑真「んじゃぁ、今の時間は、14時30分だから、15時集合ってことでいいか?」
達也「おう!そんじゃまたあとでなぁ!」
と言ってチャリを爆速でこいで達也は帰って行った。
(あぁ、なんかまだ嫌な予感はするんだが。)
なんて事を思いながらも。まぁなんとかなるかと、半ば諦めで俺は自分に言い聞かせて家に帰る。
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