ー 13話
ユーマ「はぁ、そろそろ終わらないか?」
リュウ「あぁ、俺もさすがに疲れたかも。」
俺もリュウも体力的には、そんなに疲れを感じないのだが、精神的に疲れを感じゲームを終わらないか話をする。
ユーマ「今何時だ?」
リュウ「あー、6時だわ。」
ユーマ「なんだかんだ5時間くらいやってたんだな。」
リュウ「あ、そうか。ユーマは俺より先にゲームやってたからそんくらいになるのか。」
ユーマ「あぁ、そうだったわ。っていうかもう6時なんだな。」
リュウ「早かったな。」
ユーマ「あぁ。でもさすがに終わろうぜ。」
リュウ「そうだな。俺もさすがに疲れたわ。」
そう言って俺たちはログアウトするために一旦ヴィギルアまで戻る。
リュウ「お前レベルいくつになった?」
ユーマ「俺はレベル4だな。」
リュウ「マジかよ。俺なんてまだレベル3だぜ?」
と言いながら、おかしいだろこれっという風にジェスチャーをする。
ユーマ「そういえば、スキルとかって覚えたか?」
リュウ「あぁ、一応既存のやつプラスさっき槍スキル覚えたぞ。」
ユーマ「え?マジか!?」
ユーマ「俺はこんなにやったのにまだスキルなんて覚えれてないぞ?」
リュウは先ほどまでレベル差に落ち込んでいた様子だったが、それを聞いてドヤ顔をして俺って才能があるんじゃね?と言う風に言ってくる。
俺は、それを無視して質問する。
ユーマ「このスキルってどうやって覚えていくんだろうな?」
リュウ「さぁ?ネットでは確かやり続けて行けばそのうちだとか、本を読めばだとか言ってたな。」
本と聞いて俺は、昼にやった教会のクエスト報酬で変な本を手に入れたのを思い出し、インベントリーから取り出す。
ユーマ「なぁ。そういえば俺、本貰ってたくね?」
それを聞いたリュウは、いやそんなアホみたいな方法でスキルが簡単に手に入るわけないないという風に首を横に振る。
ユーマ「まぁまぁ。試しにね。」
と言って帰りすがら、本を開ける。
ユーマ「え~と、何々?」
<Healing Clergyman>(癒しの聖職者)
著者:Yofanes Furgen (ヨファネス・フュルゲン)
"聖命の書"に記されし、種は決して万能ではない。
聖を
竜を司る種は、万を有する種と自称し、"×"を見下し争いを好む。
獣を司る種は、力を求め竜にすがり、争いに協力す。
森を司る種は、争いを沈め土地を救い彼らを嫌う。
土を司る種は、仲介をしこれに敗れ力を失う。
"×"を司る種は、実在せず争いは終結する。
"×”は勝ち種は敗れ、種は魔を嫌い聖にすがる。
聖は万人を救い。万人を"×"す。
決して救いでは、無いことをここに記す。
ユーマ「以上。」
リュウ「なんというか、何が言いたいのかわからないし、こういう頭で考えないといけないような難しい話は嫌いだ。」
と言いながら頭を掻きむしっている。
ユーマ「この欠けた文字のところが気になるな。」
※"×"は文字が見えない欠けた部分です。
リュウ「そんな難しい話は良いからスキルは?スキルは?」
そう言いながら、早くしろと催促してくるのですぐにウィンドウを出す。
ユーマ「あーっと。ちょっと待ってな。」
俺はステータスのスキル覧を見て見る。
ユーマ「あったわ。Healingってスキル。」
リュウ「あー、チュートリアルスキルのやつね。」
ユーマ「いや、チュートリアルのスキル名はヒールなんだけど、これのスキル名はHealingだな。」
リュウ「もしかしてレアってやつか!」
ユーマ「いや、効果は一緒っぽい。」
リュウ「つまりチュートリアル用とゲーム本篇用で名前表記が違うってだけ?」
ユーマ「たぶんそうだな。」
リュウ「な~んだ。期待して損したな。でもまぁ初スキルおめでとう。」
ユーマ「ありがとう。まぁこれでHPが減っても安心だな。」
そう言うと、リュウが手を出しながら、
リュウ「なぁそれ俺も読んだらスキル貰えるのか?」
と言ってくる。
ユーマ「試していいぞ。」
そう言ってリュウに本を貸すとしばらくして、
リュウ「だああああああ。」
さっきまで本を必死に読んでいたリュウが大声で叫びだす。
ユーマ「おい、びっくりしただろ?」
リュウ「これスキル覚えらんねぇぞ!」
ユーマ「ずるはダメってことだな。」
リュウ「マジかよ。」
リュウはがっかりした様子で、それじゃぁそろそろ落ちるわと言ってがっかりした様子でログアウトした。
ユーマ「そろそろ俺も落ちるか。」
[リュウさんがログアウトしました。]
シュイン
[ユーマさんがログアウトしました。]
PlayerName:リュウ
種族:竜人
職業:槍士
Level:3
Skill:.../???/Stab Spear(突槍)
PlayerName:ユーマ
種族:人
職業:剣士
Level:4
Skill:Healing
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