ー 5話
System:チュートリアル、お疲れ様でした。
System:これからのあなたの進む物語に祝福を。
「ふぅ.....だいぶ動くことにも慣れてきたのかな。」
(そろそろ母ちゃん帰ってくるだろうし、ここらで一旦辞めておくか。)
(その前に、ここが達也の言ってた噴水広場ね。ここでログアウトしておくか。)
(んじゃ一旦ログアウトっと。)
ピッピっピッピ、ピッピっピッピ。
ピッピっピッピ、ピッピっピッピ。
「うぉ!なんだこの音。」
(え......。)
(やべ、これ周りには聞こえてないのか。恥ず!)
「アハハ、お騒がせしました。」
ピコン
「えっと、えっと....。これか!アラームだ。これから鳴ってたんだな。」
「えっと、アラームをオフにしてっと。」
(そんじゃ、今度こそ落ちるか。)
シュイン
[ユーマさんがログアウトしました。]
佑真「ふぅ、楽な体制で寝てやってたとはいえ、なんか疲れたな。」
母「ユーマ!寝てるの。」
ドタドタドタ (階段を下りる音)
佑真「寝てないよ、母ちゃん。」
母「もぉさっきからずっと呼んでたのよ?」
佑真「ごめん、ごめん。ゲームやっててさ。」
母「あら、そんなゲームに熱中するなんて珍しいわね。」
佑真「アハハ、友達にVRゲームっていうの誘われてさ。」
母「あら、最近テレビや、ヨッツーイン(動画サイト)の広告とかでやってるやつよね?」
佑真「うん、そうそう。それ寝ながらゲームやってるみたいな感じだからさ。聞こえなかったんだよね。」
母「最近のゲームは、すごいわねぇ。」
母「明日から夏休みで3年生だから部活も無くて暇だからって、ゲームするのはいいんだけど。ほどほどにしなさいよ?あなたの受験の事は心配してないけど、来年は大学に行って一人暮らしするんでしょ?」
佑真「うん、分かってるって。」
母「なら言うことないわ。友達って達也君でしょ?」
佑真「うん。」
母「仲良くやんなさいよ?」
佑真「はーい。」
佑真「ご馳走様。」
カチャ....ザー。(皿を片付けた音)
母「お風呂どうすんの?」
佑真「あー、後で入るよ。この後、達也と約束あるんだ。」
母「こんな時間から外に出るの?」
佑真「違う違う、さっき言ってたVRで会うんだよ。」
母「そうなの。すごいわねぇ。」
佑真「そんじゃぁ何かあったら携帯でメールしてくれたらいいからね。」
母「そうなの?分かったわ。」
カチャ、パタン。
(今の時間は、7時20分かぁ。)
(もうちょい時間あるから、風呂入ってきた方が良かったかなぁ....。)
(でも、ゲーム終わったあとって寝っ転がった状態だったら汗かきそうなんだよな。)
(まぁ少し時間あるし、母ちゃんに心配されないように少しだけ勉強でもしておくか。)
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