アパートの一室で、趣味の小説を書いている主人公の男。ふと、外が暗くなったのをきっかけに、彼の思考は一時中断される。日常の中のワンシチュエーションを淡々と描いた現代ドラマショートショート。物語らしい物語もないので、心地よく読み進められます。創作者ならば、大小にかかわらず、スランプを経験したことがあるかもしれません。思い当たりのある感情に、生活のルーティーンが細かに描かれているので、彼に親近感を抱きました。