大学時代の集まりに参加した菜々緒。新卒として、仕事の大変さを語り合う同級生たちの話に、耳を傾けるだけなのは、自分の仕事の話が出来ないから――とある若い女性の一週間を描いた、お仕事系現代ドラマ短編。表には決して出せない苦しさが、読む者の胸も圧迫していきます。どうして、なんのために働くのか、現代人にとって、大切な問いだと思います。しかし、その土俵にも立てない人のことも、意識しなければなりません。