第5話 それは空想の生き物だと言われている
ドラゴンが鳴いた。
台所で皿を洗い続けていた僕が、どこか遠くからやってきた低い唸り声のようなものを内蔵あたりで感じ取ったというだけの話だ。
ドラゴンは腹を立てているのか憤っているのか、それとも。
僕は怯えたらいいのか恐れたらいいのか、それとも。
世界は広くて大きくて、僕の知らない何かがどこかにあるらしい。
皿を洗い続けながら、僕は小さく唸った。
夢にうなされる夜に
内臓がまだ動き続けているのを感じながら、ドラゴンを想う。
呪術研究会(仮) @motacilla
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