第4話 呪いと祝福

乾燥し凍りついた空気に笑顔が咲く

引き攣り強張りをほぐすように

孤独を隠すように

居場所を作るように

笑顔が咲く


この自由な国で

自由にスマホをいじり

自由に孤独になり

自由に沈黙し

自由に守り

自由に恐怖し

自由に拒み

自由に笑う


これ以上の苦痛がないように

これ以上の不幸がないように

笑っていよう

何かが間違っていると思わないように

私は何も間違っていない

なぜなら間違えるようなことをしていないから

私は何も間違っていない

なぜなら私は自由に従っているだけなのだから


どうしたいの?

どうなりたいの?

このまま笑顔で踊っていたいのです。


どうしたいの?

どうなりたいの?

私は今の私を認めているのです。


記憶から自由になるための

記憶を刻み込む時間が

ニュートリノのようにすり抜けて

歯車のような時間の中で

佇むあなたに自由の祝福を

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