ノルマ達成、やったぜ★とか言ってたら本当に爆破されました

野小路(のこじ)

ノルマ達成、やったぜ★

「さぁて、今日も2525動画を見ようかな」


いつも通り、スマホから2525動画を開き、気になった動画を開く。

少し待ち、広告と数秒のロードが終わると、動画が始まる。


「『うぽつ』っと」


動画に大量の『うぽつ』というコメントが流れ、俺もそれに便乗して『うぽつ』と打ち込む。

ニコニコは『うぽつ』で始まり、『88888888』で終わる。

俺はこれのことを25民としての常識だと思っている。


動画が始まってしばらくすると、2525本社が出てきた。


「おっ!これは…!」


結果がわかってしまっても、されどワクワクしながら、動画を見続ける。

動画では『ざわ…ざわ…』などのコメントが流れ…。


『バゴォォォン』の音がなる爆破のgifが2525本社で動き、『ノルマ達成』『やったぜ★』等のコメントが流れる。

ちなみに、今回はキ●ンの自販機は生き残る事ができた。


期待通りの展開に頬が緩みつつ、よなと思って、動画をそのまま見続けようとすると、「バゴォォォン」というものすごい爆音がどこからか聞こえてきた。


ぅえ?」


慌ててテレビを付けると、2525本社が爆破されるシーンが流れていた。


ぁえ?」


脳に膨大な量の情報が流れ、情報がいつまでも完結しない。


とりあえず、俺は考えるのを止めた。


っとそんなのじゃない!!


すると、ニュースが報道を始めた。

『渋谷区の原宿にある2525本社で爆発が発生しました!』


ここまではありふれた(?)報道だと思う。

だが、これは恐らく…。


『ダンジョンが発生した恐れがあります!近隣の住民は直ちに避難してください!!』


ま、まあ。

お、俺には関係ないよな。

う、うん。そう思うことにしよう。(現実逃避)


ここまで言っていなかったが俺には1つの能力がある。


『フラグを司る能力』だ。


先ほど俺はこのような事を考えた。

『起こるわけがない』と。

即ちそれがフラグとなり、実際に2525本社が爆破されたのだろう。


わーたいへんだぁ!(白目)


と、とりあえず、動画の続きを見ようかな…。


…。


動画を見終わり、『888888』とコメントすると、ちょうど玄関から『ピィンポォーン』と腑抜けた音が鳴り響いた。


皆様、俺の話はここで終わりのようです。

ですが、物語は終わらねぇ!!

止まるんじゃねぇぞ…!


という茶番はさておき、玄関先をモニターで覗く。


「すみませーん。警察でーす。普羅ふら衆多しゅうたさんのご自宅で間違いないですよね?」


モニターにはジト目でモニターを見つめる金色に朱色がかったショートヘアをした警察の女性がいた。

うーんこれは。


「すみません。人違いです」


よく見知ったというよりほぼ毎日見ている顔が見えた気がするから見なかったことにする。


「人違いでは無いですよね。先輩?」


モニター越しに圧力が掛かる。


「先輩とは一体誰のことでしょう?俺にはわかりませんね」


昔、そんな後輩がいた気もするが記憶から消したい。


「今回の件先輩の仕業だと私達は睨んでいるんですよ。何か爆発の事を考えたりしませんでした?」


心当たりがありすぎる。


「さ、さあ?それよりも、先程から言っている通り人違いですよ?他を当たってください」


「……では、ここは私の先輩の普羅虹ふらぐ界秀かいしゅう先輩の住所になっていたはずですが?では貴方は誰でしょう?不法侵入罪で現行犯逮捕してもいいのですよ?」


「申し訳ございませんでした」


モニター越しだとこちらは見えないはずなのに、俺は何故か土下座をしてしまっている。

見る人が見ればそれはきっと完璧で究極な黄金比の土下座だろう。


「はい。認めましたね。先輩。じゃあ、中に入りますね」


え?俺鍵閉めてるのにどうやって開けるんだ?

そう疑問に思いつつドアの前に向かうと、『ガチャ♡』とノブが鳴り、よく見知った後輩の顔がそこにあった。


うげぇ…。どうやって鍵空けたんだよ。


そして俺を見た瞬間、目の虹彩を文字通り♡に変えて俺に抱きついてくる。


「こんにちは、私の愛しの先輩♡」


うん。さっきまでとの温度差で風邪ひきそう。


コイツは一応大学での後輩の神条しんじょう穂香ほのか

なんか存在自体がバグみたいなやつ。


「先輩?今心のなかで私をディスりましたよね?顔にそう書かれてますよ」


「ゴメンナサイ。それといつ俺が穂香に鍵を渡したっけ?」


「あぁ、それね。この間、鍵を複製しましたよ」


事 後 報 告


警察としてそれでいいのかと思うがこの際置いておく。

穂香はダンジョンを探索する探索者でもあるからな。


「まあ、穂香なら悪用しないし。いいか」


「えぇ。勿論!先輩との愛の巣は大切にしますよ?」


言い方ぁ!


「一応言っておくが俺はまだ穂香お前と付き合ってはいないからな」


「『まだ』?つまり、付き合いたいという気持ちはあるのですね。良かった。相思相愛ですね!」


本当に何故か、俺に好意を寄せている。


「俺のどこがコイツに好かれてるんだろ。逆に知りたいわ」


そう言うと、穂香はすぐさま反論した。


「先輩の好きなところは沢山ありますよ!」


穂香が話す前に、俺のステータスはこんなもんだ。


・25歳独身

・Bランク探索者

・黒髪黒目で183cmと割と高身長

・特に太っているわけでもない

・顔面偏差値は高すぎるわけでもないが、低いわけでもない

・◯◯大学卒業

・人以上に収入はある

・ただし、『フラグを司る能力』持ち


あれ?俺って割とモテる?


まあ、穂香後輩のステータスと比べたらそうでもないが。


・24歳独身

・Sランク探索者兼探索者特別警視長

・朱掛かった金髪ショートで可愛い

・身長は150と小さめ。

・体重は軽い。(多分)

・顔面偏差値トップクラス。

・〇〇大学首席卒業

・世界長者番付に乗るぐらいの収入。

・最強。


うーん。このスペックには勝てそうにない。


話を戻そう。


「先輩の好きなところを上げるときりが無いですが。強いて言うならば、全てでしょうか、全てと表現するのも足りません。先輩は地球、いや、世界よりも素晴らしい存在なのです。細かいところを表現するとですね、まずはその努力。先輩は実は努力しているんですよ?私に追いつくためですかね。えへへ。それだったら嬉しいですね。次にその優しい心、かつてあの時の私を救ってくれたのは先輩ですよ?先輩がいなけれあ私は今頃―――。まあ、暗い話はさておき、先輩は昔からの『能力』持ちでして、その能力もまるで先輩にふさわしい能力でして、まあ、もしかしたらまだあるかもしれませんが、先輩は神に等しい、いや、神以上なのです。ねわかるでしょ先輩?」


「そうか…。これがオタクというものか。そーゆーことね。完全に理解した」


あ、ありのまま今起こったことを話すぜ。

俺は穂香の俺の好きなところを聞いた。

だが、多すぎて思考が停止してしまったぜ。

信者とか好意を寄せられているとかちゃちなもんじゃあねぇ。

もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ。


「って、先輩への惚気話をしに着たんじゃないです!」


あれ?そういえば何で穂香は来たんだっけ?


「2525本社の件です!あれ、先輩の能力のせいですよね?」


「ま、まあ多分そうだな」


「先輩は能力を制限してくださいよ?ただでさえ強力な能力なので。無意識でフラグを立て回られられたらやってらんねーですよ!」


「すまん。これからはもっと用心する。まあ、2525本社ダンジョンは《《流石に

》》『大迷宮化アップグレードと思うがな」


あ。


「あーっ!先輩!言ったそばから!」


す、すまん。


すると、穂香のスマホから着信音がなり始めた。


俺の声で。


もう一度言おう。


    着信音がなり始めた。


「ホノカチャンアイシテルヨ、ホノカチャンアイシテルヨ」


ひぇッ。


その声…、俺のボイスロイドか?

と言うかいつ作った!?


「はい、Sランク探索者兼、探索者特別警視長の神条穂香です」


そもそもあの着信音を大音量で流せるとかメンタル化け物かよ!?

少なくとも常人が聞いたらSAN値がゴリゴリ削れるぞ。


そんな事を考えている内に、穂香の電話は割とすぐに終わった。


「…はい、了解しました!2525本社ダンジョンへ行って参ります!…というわけなので先輩、2525本社ダンジョンに行きますよ?」


「なぜに俺を巻き込むし」


「先輩は誰のせいでダンジョンが発生したと思っているんですか?」


「はい、スミマセン」


なぜだろうか。

付き合ってもいないのに、俺はもう既に尻に敷かれている気がするのだが。


「ほーら、先輩行きますよ?」


「はいはい。分かった分かった。今行くよ」


この時、俺はまだ知らなかった。

そのダンジョンのおぞましい程、奇怪だということに…。





大迷宮化アップグレード』した2525本社ダンジョンの近くに付いた俺達は探索者協会の職員に身分証を見せ、黄色と黒の立入禁止のテープをくぐり、ダンジョンと対面する。


俺はBランクと書かれたカード、穂香はSランクと書かれたカードを見せた。

穂香のSランクカードに驚いた職員さんが、大声を出しそうになっていたが、寸での所で止まってくれた。

注目が集まるのは嫌だから良かった。


………そういえば、探索者とはダンジョンを探索する人たちのことで、強さによって下からG、F、E、D、C、B、A、Sと8段階でランク付けがされている。

俺は上から三番目で穂香は一番上だな。


一応、目安の強さとしてはGが一般人、Fが兵士並、Eが野生動物(通常兵器がほとんど効かない)並、Dが小隊相手に無双出来る位、Cが戦車数台並の強さ位、Bが戦車とか戦闘機の大群を相手にしてもボコボコにできるぐらいの強さ位、Aが軍隊の総軍並、Sが国家を軽く捻り潰す位の強さがあるらしい。


うん。ランクが上がる事に人外度が増していくね。


探索者の話も出たし、ダンジョンの話もしておこう。

ダンジョンとは、世界に突如として現れる謎現象で、発生する理由などは謎に包まれている。

しかし、ダンジョンについて明らかなことは、人死が出ることもあるが、うまく活用することによって、人類の繁栄にも繋がる。


もしかしたら、ダンジョンにとって、人類は格好の餌かもしれないが、深く考えるのは俺達の仕事ではない。

そういった研究者の仕事だ。


「ねぇ先輩。今回のダンジョン、どう思います?私が考えるに、立地的には2525本社だから、それモチーフなモノが出てきそうなものですが」


穂香が2525ならよく知っているでしょ、と俺に聞いてくる。


「俺もそう思うぞ。一応一介の25民としてそれなりに2525の知識はあるからな。今回のダンジョンは

「あっ。先輩!!能力!」


あ、やっちまった。

これは、『大迷宮化アップグレード』によって難しくなったダンジョンが更に難しくなるかもしれない。

まずいですねぇ。


「やっちまったって顔してるんじゃないですよ!?責任を取って私と結ばれてもらいますよ!?」


結ばれるもんなら結んでもいいが、その後が怖すぎる。

穂香には日本国民の約8割がファンになっているからな。

結ばれた暁にはファンたちから刺されそう。

海外に逃げようにも、海外にも一定のファンがいて、刺されかねん。

つまり、結ばれた時点で八方塞がり、四面楚歌ということになる。

いかんね。


「責任は後での問題にして、今は攻略するぞ」


今、俺に取れる回避方法は『後回し』だ。

………まあ、結局回避はできていないが。


「そうですね。いきましょう、先輩」


と、穂香が今までのオフモードから仕事モードに入る。


…仕事モードの穂香って結構格好いいんだよな。


って、違う違う。

今はダンジョンに集中せねば。


「先輩、先に入ってますよ?」

「わ、わかった。今、入る」


穂香が立ち止まっていた俺を急かす。


「全く、見惚れるのはいいですけど、公私は分けてくださいよ?」

「……はい」


うむ。これは少しでも見惚れてしまった俺が悪い。




―――ダンジョン内に入ると、見覚えがある光景が広がっていた。


『あらゆる困難が科学の力で解決する、この平成の時代。人々の閉ざされた心の闇にはびこる魑魅魍魎が存在していた。科学の力ではどうしようもできない、この奇怪な輩に立ち向かう、神妙不可思議にして、胡散臭い男がひとり。その名は矢部野彦麿。そう、人は彼を陰陽師と呼ぶ!』おっさん(ドヤァ)


『悪霊退散、悪霊退散』

『怨霊、もののけ、困った時は』

『どーまんせーまん、どーまんせーまん』


うーん。この。


「な、なんですか先輩。この坊主3人と変なおっさんと女の子が踊っている光景は」

「陰陽師だ」


25民ならわかるよね?


「陰陽師?陰陽道でしたっけ?」

原作『レッツゴー!陰陽師』の元ネタは正確には知らん。だけど、多分そう」


どうやら穂香は25民でないようだ。

ってか、これの原作やったこと無いんだよね。


「あ、先輩!上の方になんか数字があります!……ん?33−4?」


穂香に言われてみてみると、確かに、33−4という数字が書かれていた。


…もうアレじゃん。


「なんでや!阪神関係ないやろ!」

「え!?先輩どうしました!?」


ネットでよくネタにされるアレです。


「何でもない。ただの発作だと思っておいて」

「発作!?大丈夫ですか?(特に頭!!)」


なんかディスられた気がするが、気の所為にしておく。


「ま、まあこの動画は大体1ループ5分ちょっとだから、少し待ってみようか」

「わかりました、先輩」


ところで、みんなカメラの前で踊ってるけど、撮影中じゃないよね?


―――5分経過


『あらゆる困難が科学の力で解決する、この平成の時代。人々の閉ざされた心の闇にはびこる魑魅魍魎が存在していた。科学の力ではどうしようもできない、この奇怪な輩に立ち向かう、神妙不可思議にして、胡散臭い男がひとり。その名は矢部野彦麿。そう、人は彼を陰陽師と呼ぶ!』おっさん(ドヤァ)


「終わったと思ったらこれは………」

「そうですね。先輩。ループしているんでしょうか」

「あ、先輩、上見てください」


上を見ると、33−4の数字が66−8に変わっていた。


「あれはまさか…!!」

「せ、先輩!何か分かったのですか?」

「阪神算だと…!!」

「……なんですかそれ」


穂香が呆れ顔で聞いてくる。


―――説明しよう!阪神算とは!

3と3と4で計算する計算遊びだ!……というのが、一般的?な阪神算で、ネットでは、よく、33−4、66−8と、33−4からその事象が起こった回数分掛けていく時に使われるぞ!

ちなみに、2525本社爆発させたときとかにもよく用いられる。


「そ、そうなんですか」


あ、やばい。

早口すぎて若干穂香に引かれている。


「と、とりあえず、もう少し待ってみようか」

「はい。そうしましょ」


―――更に5分経過


『あらゆる困難がカバくんの力で解決する、この平成のジェダイ。人々の閉ざされた心の闇にファミコン七味毛量が存在していた。カバくんの力ではどうしようもできない、この奇怪な輩に立ち向かう、神妙不可思議にして、釜山臭い男がひとり。その名は矢部のピコ麿。そう、人は彼を陰陽師と呼ぶ!』おっさん(ドヤァ)


『★悪霊退散★悪霊退散★』

『音量驚けコマンダー常磐』

『( ゚∀゚)o彡゜どーまん!せーまん!( ゚∀゚)o彡゜どーまん!せーまん!』

『村主呼びましょ陰陽師 徹子!』

『遺影★』

『遺影★』

『遺影★』

『遺影★』 


これは…。


「どう考えてもループしてます、ありがとうございました」


ついでに脳内で2525の空耳コメントが再生されていた。

みんなも見に行こう2525を!

復旧したからね!

見に行こうね!

………ね!(脅迫)

動画IDはsm9とか言う原初の時代だぞい。


「先輩は何に向かって感謝してるんですか?」


穂香が俺に聞く。

……確かに何に向かって感謝してるんだろう。


「強いて言うならばこの運命2525ダンジョンに潜ることができたことにかな?」

「この運命私と出会えたこと!?!?!?」


なにか穂香が盛大な勘違いをしている気がするが、今はいいだろう。

放って置いても。(無意識)


「っと、い、いけません!任務中ですよ!!」


神条穂香氏(24)が顔を赤らめて悶えている。


「?どうした?」

「な、なんでもないですぅ……。(これが無自覚で褒めてくる系ですか///)」


更に顔が紅くなっていっているけど、俺は何かやっただろうか。(すっとぼけ)

まあ、一応俺は何故か穂香に惚れられているらしいし、俺の何らかの行動のせいだとは思う。


「と、とにかく先に進む方法を考えましょう」

「そうだな。条件は…なんだ?」


ダンジョンには幾つかの種類がある。

このダンジョンは、その中でも条件クリアごとに次の階層に行ける『条件型ダンジョン』と呼ばれるダンジョンだと思う。

だから、条件達成をする必要がある。


「そういえば………、あ、やっぱり」

「どうしました、先輩?」


上には99−12という数字が。


「阪神算が進んでいるなと思っただけ」

「そうですか……、でも、その阪神算?と攻略に関係がありそうですよね」


確かにそう考えてみたが、どうやっても関連性が思いつかない。


…こうなったら仕方がない。


「ヒントが欲しいなぁ…どこかに落ちてないかなぁ…」


と、意図的にの能力を発動させる。


「あ、先輩能力使いましたね」

「そうそう。どこかにヒントが落ちててほしいからね」


と、言っていると、上から大きな紙が落ちてきた。


「上からくるぞ!」

「?」

「何でもない」


というか、なぜにB0…。(1030mm×1456mm)

やたらとデカい。


B0用紙を読んでみると、角にヒントがこう書かれていた。


330−40になる前に、カメラの前で『レッツゴー!陰陽師』を踊ってみよう!と。


ほぉ。やる気か?

2525歴10年の、この俺と。

ま、負けるわけがないんだよな。

これは勝ったな。風呂入ってくる。(終わったら)

とりあえず、これだけは言っておく。


「勝つさ」

「先輩?急にどうしたんですか?」

「俺はそこそこの陰陽師を踊って下山(?)するぜ、手ぇ出すなよ」

「?????(理解が追いついていない)」


穂香が混乱しているが、取り敢えず、陰陽師の動きを真似てみる事にした。


132−16と共に始まる音楽に合わせる。


『あらゆる困難がカバくんの力で解決する、この平成のジェダイ。人々の閉ざされた心の闇にファミコン七味毛量が存在していた。カバくんの力ではどうしようもできない、この奇怪な輩に立ち向かう、神妙不可思議にして、釜山臭い男がひとり』


えっと、最初は、右足を前にして、斜めに足を開きながら、右足に両手をあて、カメラ(?)を見る。


多分2525だったら『こっち見んな』等のコメントが流れているだろう。


『その名は矢部のピコ麿』


そして、背を伸ばして足を元に戻して、手を合わせる。


『そう、人は彼を陰陽師と呼ぶ!』


そんでドヤァ。


『★悪霊退散★悪霊退散★』


右手を開いて元に戻す。✕2


『音量』


右手を斜めに上げつつ、左足をそれに合わせて斜めに上げる。


『驚け』


右手を下げつつ戻し、左足を戻す。


『コマンダー』


左手を斜めに上げる。


『常磐』


下げつつ戻す。


『( ゚∀゚)o彡゜どーまん!せーまん!( ゚∀゚)o彡゜どーまん!せーまん!』


右足を前に出しつつ、右手を前に出す、そして戻す。✕2


『村主呼びましょ』


手を叩く。


『陰陽師!』


右手を上に上げながら左に持っていき、人差し指と中指を突き出しながらポーズを取る。


『徹子!』


右手を下げ、左手を上げつつ、そちらを見ながら右足を上げる。


………と、踊ろうとしたが、最後の動きでバランスを崩してしまい倒れてしまった。


無慈悲にも、音源は止まらず、132−16は終わってしまった。


「負けたっ…!?この25民の王子(大嘘)界秀がッ…!!」


すると、どこからかアナウンス?が流れてきた。


『ダンス失敗!おめでとうございます!(煽り)』

「はぁっ!?!?なんだコイツ」

『そんなあなたにペナルティ♪』

「は?」


後ろを見ると、大きな岩の盤があった。

……例の映画に出てくる。


恐る恐る、前を見ると、緑色の髪になった伝説のスーパーにある人型野菜のブロッコリーがいた。


そしてそのまま、俺に突っ込んできて…。


「ふおぉっ」


ヒューン、ドカーン。


「ふぐっ、ぐぅっ……」

「終わったな、所詮クズはクズなのだ」(誇らしげ)


意識が薄れていく中、視界の隅に穂香の姿が見えた気がした。


「せ、先輩に何やってんじゃぁああああ!この●●●●●自主規制がぁぁああっ!!」


…。



目を覚ますと、俺の顔を覗く、穂香の顔が見えた。


「先輩、目覚ましました?」

「覚ました……」


と、そこで、今、俺に起きている状況に気がついた。


ひ、膝枕をされている!


起き上がろうとしたが、穂香に掴まれて、起き上がれなかった。


「だーめ。先輩は私のものですから。起き上がってはいけませんよ?」


耳元でそう囁かれる。

所詮ASMRと呼ばれるものだ。


「は、はいぃ♡」


やばい、これ以上これを続けられたら、穂香に調教されてしまう!


話題を変えなければ!!


「と、所でダンジョンはどうなったんだ?」

「私が掌握しましたよ。もう大丈夫です」


俺はホッと胸をなでおろす。

だが、そこにASMR攻撃を止めていた穂香の追撃がきた。


「なので、今はこうして私に甘えていたらいいんですよ。フフっ」

「ひゃい♡」


俺は穂香の魅力に堕ちました♡


まあ、この後、ちょっと色々と大変だったとだけ伝えておこう。


―――

あとがき

どうも、文章力皆無な作者こと、のこじです。

短編でした。

★や♡、応援コメントなどを頂けると、モチベに繋がります。


…というありきたりな定型文はさておき、ここからが言いたいことです。


まで読んでほしいです


執筆中、こんな事を考えました。

「脳内無量空所して、いつまでも情報が完結しないようにしよう!」

そう意識したので、情報量は多めになっていると思います。


ちなみに、個人的に情報量は弱体化ボーボボぐらいだと思っています。


これを読んだ方々の中で、「おい!このネタ無いぞ!」とか、「これネタ違くね?」などとコメントして下さると、修正が入るかもしれません。


というかニコニコネタあんま無かったです…。

ほぼネットスラングな気が…。

ま、まあそれはいいんです!(震え声)

ニコニコでもネットスラングはよく使われますからね!(言い訳)


とりあえず!(話題転換)

ニコニコを見るなら最初にsm9見に行きましょう!

みんなで( ゚∀゚)o彡゜どーまん!せーまん!しましょう!(責任から逃亡)



そういえば、一応この話の続きは少しは考えてあるので、そこそこ人気が出て、需要があれば、続編執筆します。


最後に、


ニコニコ復旧おめでとう!!













―――

おまけ話(と言う名の本題)。


どうやらあのカメラは本当に撮影をしていたようで、バッチリ変ぺこな踊りをで流されていたらしい。

伝説のブロッコリーに飛ばされるシーンも含めて、だ。


あっ。俺、社会的に死んだ。


しっかり膝枕のシーンまで撮られていたようで、穂香から俺に向けた熱愛疑惑が発生した。

まあ、疑惑ではなく本当に熱愛状態?だが。


そのせいで、俺にアンチが湧いた。

そして、今、袋のネズミのような状態になっている。


「追い詰めたぞ!大人しくそこ穂香の隣の場所を退け!」

「だが、ことわr―――」


言い終わる前に、手榴弾が俺に投げられ………。


ドガーン!!


「ノルマ達成!!」

「やったぜ★」


爆発した。

うん。

爆発落ちなんてサイテー!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

ノルマ達成、やったぜ★とか言ってたら本当に爆破されました 野小路(のこじ) @nokoji

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ