霧の町に浸る
- ★★★ Excellent!!!
機械油とバニラの香りの貴婦人――
瞬間、ミステリアスが漂ってきます。
主人公は、機械に目がなく、そのせいで社交界では奇婦人と呼ばれ、おまけに叔母に婚約者を奪われたメアリ。
そんな彼女が店主を務める、とある風変わりなお店。そこを訪れた美貌の【幽霊公爵】セドリックが、運命の歯車を回し……
とても精緻で、雰囲気のある文体。霧の町ロディムにトリップしたような心地が味わえます。
さてさて、二人の恋模様はどうなるのか? タイトルにある、「英霊達の恋愛指南」も気になります! だって、英霊はセドリックの――
幼馴染に、親友。濃いめのキャラクターは今後、どう物語に絡んで来るのか。楽しみは尽きません!