第4話・最凶のマシン殺人鬼ジェノロイド【蛇形 サキMARK―Ⅱ】誕生

 サキのターゲットはサキを作った開発者たちにも、容赦なく向けられた。


 開発施設の侵入者警告のアラームが鳴り響く。

 監視カメラには随所でサキに殺された、死体が転がっている惨事が映し出されていた。


 通路で転がる数体の死体の近くで、返り血を浴びたサキがカメラに向って唇を動かすのを、開発チームの責任者はモニターを通して見た。

〝次はおまえだ〟

 サキの唇の動きは、そう告げていた。


 室内にいた女性職員に責任者の男性が、指示を出す。

「部屋の扉をロックするんだ! 早く!」

 少しだけ隙間が開いていた扉を閉めるために、扉に駆け寄った女性職員の腹を、隙間から突き出されたチェンソー刃が切り裂く。

 扉の隙間に指先が現れ、扉を押し開けて血まみれの、蛇形 サキMARK―Ⅱが現れた。


 サキが涙を流しながら開発者の男に言った。

「なぜ、生き返らせた……なぜ、復活させた。死んだままにしてくれなかった……抑えられない殺人衝動が止まらない」


 サキの手から発射されたマシンガンの弾丸が、部屋の壁に無数の弾痕を残した。


 最凶の無差別マシン殺人鬼。

【蛇形 サキMARK―Ⅱ】が誕生した。


   ~終~

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殺人鬼ハンター・ジェノロイド【蛇形 サキMARK―Ⅱ】 楠本恵士 @67853-_-

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