四の四 大海原に誓う

 高杉さんと久坂さんの衝突から一夜が明けた翌朝。

 さすがに眠たくて森の中を歩きながら小さく欠伸あくびを漏らせば、隣を歩く久坂さんが申し訳なさそうに眉を下げる。続く欠伸を、咳払いで慌てて誤魔化した。


「すみません、真角さん。僕たちのせいで……」

「いえ、お気になさらないでください」


 首を横に振って否定するけれど、久坂さんの心苦しそうな表情は変わらなかった。

 ……まあ、それはそうだろうなぁ。仮に逆の立場だったなら、私も罪悪感で押し潰されてしまいそうだ。


 風を操って私たちを運んでくださった高杉さんはといえば、不機嫌そうに視線を逸らして黙り込んでいる。

 これがご自身の失態を理解しているときの高杉さんの癖なのだろうなというのは、昨日の昼に話した際に何となく把握できていた。


 昨晩の騒ぎは結局、あのまま何事もなく解散となった。とはいえ、夜中に本来の姿に戻ってまで大喧嘩をしたお二人には多少の罰を与えなければとの結論になったらしく、少し離れた海辺の町への買い出しが、朝になって入江さんからお二人へと命じられた。

 それだけなら私には関わりのない話だったのだけれど、にこりと笑った入江さんが何故か私を呼び寄せて、お二人への同行を頼んでいらしたのだ。


『さすがの君たちでも、まさか無関係の女の子を挟んで喧嘩したりはしないよね?』


 笑顔なのに、目が全く笑っていなかった。むしろ脅しているようにしか見えない、恐ろしく尖った眼差しだった。高杉さんですら反射的に首を縦に振るくらいには、あのときの入江さんは絶対に逆らってはいけない空気を醸し出していた。


 そんな経緯で、私は久坂さんと高杉さんと共に、こうして海辺の村へと向かっていた。

 狭い村だから万が一にも怪しまれないようにと、少し離れた山中で高杉さんの風を降りたので、残りは鬱蒼うっそうとした森を徒歩で行くことになる。


 ……ご厄介になっている身だから、別に迷惑だとかは思わないけれど。本当に私で、お二人の衝突の抑止力になるのだろうか。その点だけは心底疑問だった。


「真角さんは、絵戸えど以外に出た経験はあまりないんでしたっけ?」

「はい、だから海辺に行くのは少し楽しみです」


 絵戸も海に面してはいるけれど、穏やかに広がる湾になっていて、絵図などで見たことのある大海原とはだいぶ印象が違う。

 周防山に来る道のりで海沿いの街道も通りはしたけれど、面しているのは国の南側の海だったから、北側に位置する海へ行くのは初めてだ。


「そうか。絵戸の海しか知らないと、少し驚くかもしれませんね。こちらの海は荒れやすいので」

「やっぱりそうなんですね。話には聞いたことがあるんですけど」


 久坂さんが気を遣って話しかけてくださっているのが手に取るように理解できるから、私もずっと気になっていた話題を振ってみることにした。たぶんこれなら、失礼な内容ではないはずだ。


「皆さんは、近隣の人間の村まで買い出しに行くことは多いんですか?」


 私が身を置かせていただくようになってからの様子でも、かなり頻繁にさまざまな村へと出かけているように見受けられた。あやし者の生活なんて今まで想像したこともなかったから、少しだけ興味がある。


「そうですね。基本は自給自足をしていますが、やはりそれだけだと困ることもあるので。村落で作ったものを売ってお金を得て、それで必要なものを買うのが基本でしょうか。僕たちの場合は情報収集の目的もあるので、一般的なあやし者よりも村里に出る頻度が高いかもしれません」

「村に住んでいるのは人間ですよね? 正体がばれたりすることは……」

「まあ、見た目だけではそうそう判別できないですし。それにこの辺りでは、仮に察したとしても見て見ぬ振りをする人のほうが多いので」

「え、そうなんですか?」


 それはさすがに驚きだ。絵戸ではあやし者は畏怖と嫌悪の対象だったし、てっきり日ノ元ひのもと全土で同じことだと思っていたのだけれど。


「堂々と妖力を使えば、さすがに狩人へ通報されるとは思いますが。でも人間の規則に従い、人間と同じ常識で動いている限りは、察しても放置する人のほうが主流ですね」


 久坂さんの説明に目を丸くしていれば、貝のように沈黙を貫いていた高杉さんが、ようやく口を開いてくれた。


「絵戸幕府が成立するよりも前、戦国の世の時代には、周防山一帯を萩のあやし者が治めていたからな。その意識があるからか、この辺りの連中のあやし者に対する風当たりは、あまり強くない」


 そうか。確かに昔は、あやし者が土地を治めることも多かったと聞いたことがある。だからこの辺りの人間たちは、あやし者に対する恐怖心が少ないのか。

 きっとかつての萩のあやし者たちは、人々から信頼される善政を敷いていたのだろうと容易に想像できた。


「あ、町が見えてきたね。買わないといけない品物の数も多いし、手分けしようか。信作、こっちお願い」


 入江さんから渡された覚書きを半分に裂いた下側を、久坂さんが高杉さんへと差し出す。そうして久坂さんは、私へと優しく微笑みかけた。


「真角さんはどうされますか? 僕と来ても良いし、信作と行っても良いですが」

「お前は俺と来い」


 問いかけに私が答えるよりも早く、高杉さんが鋭い口調で言い放った。久坂さんの表情が僅かに硬くなる。


「信作。今の言い方は横暴すぎるよ。そもそも真角さんが付き合わされているのは、僕たちのせいなんだし」

「ならはっきり言わせてもらうが。こいつが裏切った場合、空に逃げることもできないお前が、一人で対処できるのか?」


 高杉さんの声はあまりにも冷ややかだった。背筋にぞくりとしたものが走るのと同時に、今まで村落の外へ出る際には必ず瑛太さんが一緒だった理由を察する。

 てっきり風を操れるひとのほうが移動が便利だからかと思っていたのだけれど、私が彼らを狩ろうとしても速さで逃げきれるという人選でもあったのか。全く気がついていなかった。


「いや、ここで裏切ることはないでしょ。やるならもっと効果的な時機が、他にいくらでもあったんだから」

「だからお前は甘いんだよ。世の中の全員が全員、そんな正しい損得勘定で動くわけじゃない」


 そもそも裏切るつもりなんて微塵もないのだけれど、お二人の立場からすれば警戒を解けないのも当然なので、私は口を挟むことができなかった。


「彼女がその程度の計算もできないほどの愚か者だとは、僕は思わないけど」

「だからその思い込みが危ないと言っているんだ。しょせんは余所者よそもの、それもよりにもよって狩人だぞ」


 お二人の間に静かな火花が散る。……どうしよう。喧嘩の抑止力どころか、私の存在そのものが火種になっている気がする。

 危うく昨夜の再来になるかと身構えたけれど、高杉さんは妖力の片鱗を覗かせることはなかった。その代わり、冷徹な視線を私へと注ぐ。


「お前、今の話を聞いたうえでどちらについて来る?」

「信作!」


 久坂さんが咎めるように声を上げる。けれど高杉さんは、私から視線を逸らさない。真紅の瞳に映る私自身の姿が、やけにくっきりと浮かんで見えた。


「……高杉さんと行きます」


 これは脅しだ。裏切るつもりがないのなら、自分と共に来いという暗黙の脅迫。それを理解したうえで、私はそう口にした。


 だって本当に、私には皆さんを狩り殺すつもりなんて欠片もない。探られて痛い腹はないのだから、素直に高杉さんの監視下にいるべきだ。


「……なるほど。そのくらいの判断力はあるわけか」


 高杉さんが小さく呟く。眉根を不愉快そうに寄せた久坂さんへと目線を流した高杉さんは、その口角をゆるりと持ち上げた。


「こいつが自分の意思で決めたんだ。お前も文句はないだろう?」

「今のはほとんど恐喝だよ……」


 溜息混じりにこぼした久坂さんは、私へと柔らかな微笑みを向ける。


「すみません、真角さん。信作が横暴な真似を」

「いえ。警戒されて当然だと思っているので、大丈夫です」


 どちらかというと、久坂さんがここまで無警戒に見えることのほうが、よほど心配になる。……まあたぶん、久坂さんは久坂さんで、何かしら考えがあっての態度なのだろうとは思うけれど。


「信作、あまり失礼なことはするなよ。彼女の存在は三条さんじょうきょうもご存じだ」

「それで何かあっても、困るのはお前らだけだろう。……まあ俺も、無抵抗の女をいたぶる趣味はない」


 お二人の間では、その会話で合意は取れたらしい。合流場所だけさらりと決めて、久坂さんは「じゃあまた後で」と軽く手を振った。私は高杉さんと一緒に町へと入る。

 どうやら高杉さんは、覚書きの内容を既に暗記しているようだ。迷うことのない足取りで、店を覗いて買い物を進めていく。


「あの、何か持ちますよ」

「良い。女に荷物持ちをさせるなんて、恥にもほどがある」


 私の提案はすげなく却下された。高杉さんの荷物だけが増えていくのを手ぶらで眺めているのは、ものすごく居心地が悪い。

 と、私のそんな感情を察したのか、さらに荷物が増えた後、高杉さんが小さな溜息を吐いた。


「これだけ任せる」

「あ、はい! 任せてください!」


 ぽんと小包みだけを渡された。高杉さんの持っている荷物全体からすれば微々たる量だけれど、それでも嬉しくて思わず口元が綻んでしまう。


「……確かに演技には見えないんだよな」


 ぽつりと、たぶん私に聞かせるつもりもなかったのだろうほどに小さく、高杉さんが口の中で転がす声が、私の鼓膜を僅かに揺らした。頭が痛いと言わんばかりに歪んだ高杉さんの目元は、何故だか昨晩久坂さんへと向けられていた、嘲笑めいた表情にも似通っているように思えた。

 憤怒とも辟易とも取れる感情の奥底に、隠しきれない不安が滲んで儚く揺れている――。そう気がついて、昨日の伊藤さんの言葉が急にに落ちた。


 ああ、そうか。高杉さんは、ただ心配なだけなんだ。

 狩人の私も、帝都ていとの術士の方々も、しょせんは人間。いつあやし者に牙を剥くかはわからないし、表面上は親しく振る舞っていたって、実際には騙されているだけかもしれない。

 ……きっと久坂さんだってその危険性は理解しているし、高杉さんだって久坂さんがそれを理解していないと本気で思っているわけじゃない。それでも久坂さんの態度があまりにも人間に対して無防備すぎるように見えるから、ついその身を案じてしまうのだろう。


 高杉さんのその気持ちは、私にも少しだけ覚えがあるような気がした。

 私ですら久坂さんと接していると、私に対してそこまで親しげに振る舞っていて良いのかと疑問に思うことがあるのだ。仲間である高杉さんからしたら、気が気じゃなくて当然だった。


「……あの、高杉さん」


 だから私は覚悟を決めて、高杉さんへと呼びかけた。


「その、帝都のほうのことは、何とも言えませんけど……。私については、いくらでも警戒してください。必要なら村落内でも、高杉さんか瑛太さんの側に絶対にいるようにしますし」


 久坂さんは自由にして良いと仰ってくれたし、あやし者のことを深く知りたい私にとっては願ってもない許可だったけれど。

 だけど私は、私のせいで高杉さんや他の皆さんを無用に不安にさせたいわけじゃない。私を監視することで高杉さんが安心できるなら、そのほうが良いに決まっていた。


 高杉さんが眉間に深い皺を刻んで黙り込む。機嫌を損ねてしまっただろうか。慌てて言葉を追加しようとしたところで、高杉さんの手が私を制するようにひらりと一度振られた。


「いや、良い。そこまでする気はない。弦瑞がお前に自由を認めたときに説得できなかった段階で、その件については俺の負けだ」


 きっぱりと高杉さんは言い切った。その潔さに思わず目を瞬かせる。


 ああ、確かにこのひとは私に対して甘くはないけれど、その代わりに嘘もない。ちゃんと一本通った芯があって、私に向き合ってくれている。そう心から信じられた。


「ただし、弦瑞や瑛太が認めているからといって、松華の全員がお前を本心から受け入れているわけじゃない。弦瑞が言うから従っているだけの連中も多いことは、よく覚えておけ」


 潮の香りを含んだ風が、鋭く吹き抜ける。高杉さんは凛とした眼差しで、私を見据えていた。


「はい。肝に銘じておきます」


 重さを増した空気を肌で感じながら、力強く頷きを返す。高杉さんは、それ以上は何も仰らなかった。ただ踵を返し、細い脇道を歩き始める。


「買い出しはさっきので終わりだ。合流場所へ行くぞ」

「あ、はい。待ち合わせ、森ではないんですか?」


 高杉さんが足を向けた方角は、来るときに久坂さんと別れた森とは反対だ。小走りで高杉さんの背中を追って尋ねれば、彼は「ああ」とぶっきらぼうに首肯した。


 鼻腔をくすぐる潮の匂いが強くなる。それに伴うように家屋は徐々にまばらになり、道は緩やかに登り始めた。

 やがて視界が開ける。断崖だ。

 下に広がるのは、どこまでも続くかのような紺碧の海。押し寄せた波が岩壁にぶつかり、白い飛沫しぶきを立てては引いていく。絵戸の穏やかな湾とは全く異なる、自然の厳しさをそのまま切り出したかのような、荒々しく力強い大海原の光景だった。


「すごい……」


 思わず声がこぼれていた。ちらりと私へ視線を向けた高杉さんが、先に辿り着いていたらしい久坂さんの背へと声をかける。


「弦瑞」

「ああ、お疲れ様。全部買えた?」

「買えた。お前のほうは?」

「問題なく」


 小気味良い調子で短い会話を交わしながら、高杉さんは崖へと腰かけた。久坂さんも当たり前のようにその横に座る。


「おい、お前も来い。あとその荷物を開けろ」


 海の荒波に見惚れていた私は、高杉さんのその声にハッと意識を現実へと向けた。お二人の元に近寄ろうとして、けれど思わず足が竦む。……この崖から落ちたら、たぶん助からない。


「良いから来い。……落ちそうになったら、風で拾ってやる」


 高杉さんのその言葉に、ようやく勇気が持てた。恐る恐る高杉さんの横へと腰を下ろす。

 足元に地面はなく、ふらふらと宙をつま先が揺れた。遥か下でざぱんと大きな音を立てて押し寄せる波飛沫が、少しだけ足にかかる。


 心臓がどきどきとする。怖いような、だけど楽しいような、そんな不思議な感覚を抱きながら、私は高杉さんから預けられていた風呂敷を膝の上で開いた。

 そこには鮮やかな黄色の真桑瓜まくわうりが鎮座していた。水菓子屋さんで切らずに丸ごとなんて不思議な買い方をしていらしたのは見ていたけれど、この場で開くということは買い出しを頼まれた品ではなかったのだろうか。


 瓜を手に取った高杉さんは、ぽんと軽くそれを宙へと放つ。ヒュンッと音を立てて、鋭利な風が吹き抜けた。


 次の瞬間、瓜は食べやすい大きさに切れて私たちの手元へと落ちてくる。

 すごい、包丁を使わなくても切れるなんて便利すぎる。


「あの、私もいただいて良いんですか?」

「良くなければ、そもそも渡していないに決まっているだろう」

「信作、もう少し言い方を選びなよ」

「うるさいな。お前は俺の小姑こじゅうとか」


 ご本人たちは至って真面目なのだろうとは思うけれど、高杉さんと久坂さんの気の置けないやり取りを聞いていると、心がふわりと軽くなる。


「ありがとうございます、いただきます」


 お礼を言ってから、手元の真桑瓜へとかぶりついた。みずみずしく上品な甘さの果汁が、口の中いっぱいに広がる。夏の訪れを感じさせる味だった。


 大海原を眺めながら、真桑瓜に舌鼓を打つ。波の音が耳に心地良い。

 無言で食べ進めていれば不意に、陽光を受けて煌めく飛沫から視線を外さないまま、高杉さんが口を開いた。


「弦瑞。昨日の話だが、とりあえずお前の方針に任せる。けど、忘れるな。狩人や幕府の連中は当然だが、術士や他の村落のあやし者どもだって、結局は他人に過ぎない。俺たちの苦悩も、挫折も、後悔も、信念も、全て俺たちだけのものだ」


 久坂さんも高杉さんへ視線を向けない。水平線の彼方を眺めながら、久坂さんは澄みきった静謐な声で応じた。


「わかってる。それでも僕たちだけでできることには限りがあって、多くのひとたちの協力がなければこの国は変わらない。そうして立場も思惑も何もかもが異なる者たちが手を結ぶためには、ある程度の建前や方便は必要だ」


 立場や種族の枠を超えて協力するべきだと主張されていた久坂さんですら、周囲を他人だと断言した高杉さんの言葉を否定はしなかった。


 久坂さんが膝の上で拳を握る。色を失うほどに強く、まるで何かに耐えるように。けれどその情動は完璧に抑え込まれて、表情にも声色にも一切表れない。


「だから僕は、僕のやり方でこの国を変える。……たとえ先生のやり方とは、違ったとしても」


 風が吹きすさぶ。それでも久坂さんは揺らぐことなく真っ直ぐに、海と空との境界線をひたと見据えていた。


「勝手にしろ。邪魔はしない。……手伝う気もないけどな」


 吐き捨てるように高杉さんが呟いた。つっけんどんなその言い回しに、久坂さんの口元が少しだけ綻ぶ。


「……うん、勝手にやらせてもらうよ」


 お二人の間に流れる空気が、急速に和らぐのがわかった。

 あれだけ派手にぶつかり合った翌日に買い出しへ行かせるなんて、本当に大丈夫なのかと心配していたけれど。もしかしたら入江さんは、こうなることがおわかりになっていて、お二人に買い出しの指示を出されたのかもしれない。


 陽光をまばゆく反射する雄大な海を眺めながら、手元の真桑瓜にもう一口かぶりつく。

 安心感と共に咀嚼する瓜は、先ほどよりもさらに甘さが増して、この上もなく美味しく感じられた。

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