ドアの隙間

ドアの隙間

ころころ転がる顔かたち

七色のサンシャインで

袋小路叩きの終幕　貧困くじマックス

引きだした内臓のような大吉は

決して割れた亀の甲羅よりは

役立たずに埋め殺しはしないんだと

歌ってみても聞こえないふり

踊ってみると、がめつい　こすからい

頭はマネキン

なんでも入る僕の少年との決別は

ふけていく夜そっくりに、

記憶じゅう皺だらけ

神だのみと神がかりが

喧嘩して生まれた骨の海を

天照蛭子と名づけた元祖いらない子

孫悟空も死んだらしいあの岩に

閉じ込めろ　なんて

誰も神様も騒がないどうでもよささ

息をする時計の針

指し示すチャーシュー寄りの人肉バタフライ

泳ぎはいつも沈んでいく

潜水艦の人間版　沈没コレクション

沈コレ　チンコロ　笑いごろ

ライブ感覚で通信切断フェスタ

誰一人助からず、

人類は海底というでかい舌に

呑まれて消えた満腹おもしろい

激臭の死体あやつり花札

試験管ぶってカタカタ混ぜたばかりに

飛び出した君や僕らはただの新生命

またの名をフランケン代議士

泥棒ばかりバレ尽くして

ビルから飛び降り幻想

手でも消えない!

口でも吸えない!

猫の瞳が

縦に横に蛇になる

そんな嫌な現実が

すぐそこに

初キッスのように迫っている

即急隠滅!

笑うと破滅よ、あっぷっぷ

凍りついた場を溶かそうと

暴力的季節変わりの容態が、

笑いで非ず心ここに、

お注射逃亡児童の悲哀

発見時には必ずや平手

昼休みだと常にダルマの

落とし失敗ハンマーの夜更け

どんどんふけて、

とわなる夜明けも遠い　無限に

叫ぶ避雷針も

ついに仕事しない

そんな黒焦げ俺たちの

全身カラス音頭

まるで毛髪は

あたかも和人形で

隣の部屋から

西洋人間が

こっちを覗いてるぜ

ドアの隙間は

気づかぬ人の進歩がいっぱいある