第17話 新興宗教

風の様に人をドリブルでかわす。ゴール前キーパーと1対1。そのまま流れる様にシュートへ移る。左に体を向け、右端目掛けて7割の力で蹴る。コントロール完璧、キーパーも騙されている。蹴ったボールは、狙ったコースに沿ってゴールネットを揺らした。我ながらナイスシュート。

「磯貝!ナイスシュート!流石、子供の時に地区代表に選ばれた実力は、違うな〜。」

「それほどでもあるかもな。」

「くぅ~、お前って奴は。ところで磯貝、お前そんなにサッカー上手いなら部活入れよ。入ったら即レギュラーでエースだぜ。」

「いや、それでも俺は、部活に入らない。」

「宝の持ち腐れか。お前なんか代わりにやってるのか?」

「あぁ、少しね。そろそろチャイム鳴るから教室戻るぞ。ほらよ、ガムやるからまたサッカー誘えよ。」

「わかってるよ。」

学校のチャイムが鳴り下校時間となった。足早にあるところへ向かった。そこは、廃屋で神棚に茶色の長い髪の毛と蒼い目を持った水色のワンピースを着た、少女の人形が座っていた。

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狂祖様 字極 @HiToMeDoNo

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