理解できない 神奈川県庁の世界④

霧野 ぬん

第1話 また自死か・・・どうせパワハラだろう。

TVKニュースによると、

「27日朝、神奈川県庁の前の歩道に職員が倒れているのが見つかり、この職員は運ばれた先の病院で死亡しました。

庁舎から落ちてきたのは、県の環境農政局に務める職員の男性で、病院に運ばれましたがその後、死亡したということです。

県の人事課によりますと、この職員はけさは8時30分の始業時には通常通りに出勤していて、これまでに上司や職場に関する不安やトラブルの相談はなかったということです。 」


「また自死か。何で…(泣)」

ぬんの思い。


ぬんは、ハラスメントによる自死で同期と同僚2人を亡くしました。


同期の山上君は、自宅の居間のドアノブにお気に入りのベルトをかけて亡くなっていたそうで、職場のハラスメントで亡くなったのもわかりきっていたのに、奥さんも訴訟も起こしませんでした。

証拠がなかったからだと思います。

山上君から来たメールによると、県立こども医療センターに異動してからずっとパワハラに合ってきたとのことでした。

亡くなる2か月ぐらい前に、「霧野ちゃん、どうしても会いたい。」と言われて、彼の奥さんと3人で、お酒を飲みに行きました。

その別れる時、振り返って大きく手を振って笑った彼の姿が忘れられません。

優しくて素敵な人でした。


もう一人の自死した篠崎君。

篠崎君はこの時、Z務課にいました。

(身体的・精神的ハラスメントに合っていたのは、直前の3月までいたC事室です。)

当時、ぬんは、民間採用の女性上司・高森美智子担当課長とその高森さんに媚びへつらっている小野香里さんと細川理恵さん2人の若い女性からの毎日、毎日、朝から晩までひどい身体的・精神的ハラスメントで悩んでいました。

その最悪な高森さんが仲よくしていたのが、C事室の本口担当部長でした。

そして、この本口担当部長が篠崎君を追い詰めたのです。

(高森担当課長と本口担当部長、本当に性格の悪さがよく似てるぅ。)

ぬんは、C事室の企画をやっている篠崎君がいるグループにたびたび行っていたので、篠崎君がものすごい勢いで、パワハラ本口さんに怒鳴られいるのを何回見てました。


この光景は、ほんと、他人事じゃなかった。

ぬんもちょうどその時、高森さんに朝から怒鳴れまくり、手元にあるホチキスや穴あけ機など、次々とものを投げられて怪我をするというような肉体的暴力というひどいパワハラに合っていたので、篠崎君の気持ちはある程度理解していました。

篠崎君は、C事室で日々の超きついハラスメントで精神を病んでいたのにもかかわらず、もっと仕事がきついZ政課に異動させられ、法を超える時間外勤務を強いられ、うつ病になり、最後は県庁近くの公衆トイレで首を吊って亡くなりました。

(本口担当部長がJ事課(J事課にも本口担当課長の仲間がいたのでしょう。嫌な奴。)と企んで、わざとZ政課に、それも一番忙しいセクションに異動させたのでしょう。ひどい。)

この篠崎君もおとなしくて良い人でした。

(細かいことは「道に迷った人たち・・・@K奈川県庁 ―公務員のハラスメントと障害者差別―」を読んでください。)


山上君の時は、J事課は関与しませんでした。

訴えませんでしたから。

でも、篠崎君は、長時間労働に伴う過労やパワーハラスメントで遺族の方が訴訟を起こしたので、J事課がからむことになったのです。

そして、県庁内に長時間労働に伴う過労やパワーハラスメントがあることが明らかになったのです。


篠崎さんの時も、当初、J事課は

「特になかった・・・。」

「普通に出勤していた・・・。」と言っていました。

でも、J事課は知っていたと思います。

(だって、基本、本口担当部長とぐるなんですから)

篠崎さんがC事室での本口さんのハラスメントで悩んで精神を病んでいたことも、その直後異動したZ政課での長時間労働の状況を。

J事課はひどい。

なぜなら、精神を病んでいた人を、少し余裕がある所属に異動させるのではなく、不夜城と言われているZ政課にわざと異動させるなんて、より精神がおかしくなることは、普通の考えを持った人ならすぐわかっていたはず。

そして、下手すれば篠崎さんがその後、どういう行動をとるかもわかっていたのでは。。。

何だかそう考えてしまいます。


ぬんは、はっきり言って神奈川県庁のJ事課は苦手です。

J事課は偉くなる人が必ず通る所属と言われていて、J事課に異動した瞬間から、超鼻が高くなります。

J事課って本当に理解できないんです。

人を陥れておいては、「公正・透明な職場づくり」の窓口と言うお助け相談窓口を作って悩んでいる人を助けるふりをする。

本当によくわかりません。

その窓口に来た人の個人情報を得て、訴えてきた人をブラックリストに載せているのだけでは?と思ってしまいます。

ぬんは、「公正・透明な職場づくり」の窓口に相談に行ったばかりに、J事課によるいろいろなパワハラに合い、疲れ切った身です。

何なのかしら、このJ事課の職員いじめ。

J事課が職員を追い込んで、人生を狂わせていくなんて、ちょっとおかしいのでは?


ところで、月曜日に自死した職員も上司のパワハラで亡くなったのでしょうか?

ぬんもずっとパワハラされっぱなしだったからわかるけど、パワハラはされた人にしかわからない苦しみがある。

K奈川県庁も、一応公正な組織であるはずの行政なのだから、少しは考えなければね。

新聞等メディアも「県庁の新庁舎から人が降ってきた。」という普通なことをその状況を伝えるだけでなく、もう少し掘り下げて記事にしてほしいです。

せめて「県庁内部のハラスメントによるものか?」ぐらい書けないのでしょうか?

普通なことをその状況を伝えるだけの通り一遍の記事しかしないから、問題意識が県庁職員にも一般の人々にも伝わらないのではないでしょうか。

この職員の自死した原因も明らかにしてもらいたいです。

篠崎さんのこともあるし、自死してまでも、組織に隠蔽されたらたまったものではないです。

自死するということは、何かアピールしたいことがあるからです。

まあ、個人的なことなら、よけいなお世話だけど、組織の問題なら、少しまじめに考えてほしいですね。


さて、本口さんは今、何をしているのか?

もちろん、トップの側近だった人ですから、それなりにいい天下り先にいますよ。

部下の命を「未必の故意」で追い詰めた。。。

それなのに、退職金をふつーにもらい、県庁を定年後はそれなりの天下り先を紹介され、罪を反省することなく、一般職員には行かせてもらえない良い天下り先に天下り、それなりに良いセクションに居座っている。

ちょっとねぇ。。。

人の道として、どうなのか。

図々しい人はとことん図々しく、この世を生きていく、何回ももらえる退職金にしがみついて。

篠崎君の命を、どう考えているのか。

全てのストーリーを見てきたぬんはそう思います。

篠崎君が優しい人ではなく、もう少ししたたかだったなら。

まあ、いいでしょうか。

本口担当部長がしでかした一連のことは、多くの県職員はみんな知っている事実だから。


今日は、これで終わり。












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理解できない 神奈川県庁の世界④ 霧野 ぬん @kiri-nun

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