第5話 鶯嬢(うぐいすじょう)

とてもお喋り好きな、アマンダさん。

毎日、利用者さまや職員たちとお話しています。


そんなアマンダさんは、自分のお部屋に居るときも、よく喋っています。


「アマンダです。どうぞ、よろしくお願いします。わたくしアマンダです。◎年◎月生まれのアマンダといいます。どうぞ、どうぞ、よろしくお願いします」


まるで『鶯嬢』のようです。


ただ、アマンダさんは居室のベッドからトランポリンのように飛び跳ねて降りたり、窓枠に掴まりぶら下がってみたり……とてもアクティブな方です。

都度、怪我防止に対応、対策しても、いたちごっこです(笑)。


また入居されて間もない頃は昼夜逆転し、夜間も元気すぎて、夜勤者からの申し送りの内容に驚かされることも多々ありました。


でも高齢になっても足腰が丈夫なのは、とても良いことなので、このまま身体能力は維持していけるケアをしたいと思います。


今日もアマンダさんは元気にお喋りしています。

「どうぞ、アマンダをよろしくお願いします!」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

実録 某高齢者介護施設の日記 百田 万夜子@カクヨムコン10参加中 @momota-m

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ

参加中のコンテスト・自主企画