このご時世、ほとんどのご高齢の方は、施設で過ごすという選択肢を選ばれるようになったのではないでしょうか?
私の実家も、私の妻の実家の両親も、今では施設で過ごしています。
そして……自分だってもうあと数十年したら、施設で過ごすことになるのかなあ。なんて未来を想像したりします。
今ではすっかり、身近になった介護施設。
しかし……中ではどんな日常があるのか……親の話を聞いたり、院長先生の話を聞くだけではなかなわかりません。
こちらのエッセイは、そんな、知ってるようであまり知らない、だけど気になる介護施設の日常が切り取られております。
登場人物がなぜか外国の方の名前なのは、仮名ということなのでしょう。
そこに書かれていたことは……少しだけ滑稽で、面白おかしく、
実にほっこりとしたことが書かれておりました。
数十年後にやってくるやもしれない自分の未来、その先が、ここまで面白おかしくほっこりしている。
そのことが知れただけでも、救いの書たりえるのやも知れません。
ご一読を。