命ってなあに?

雨宮 徹

命ってなあに?

 みなさん、哲学は好きですか? 私は好きです。でも、「哲学? 難しくて、眠たくなるやつでしょ?」という方もいるかと思います。むしろ、そちらの方が大多数でしょう。今回は哲学に興味を持っていただきたく、「命」について書いてみます。





 本作を読んでいる方で「自分が死ぬかもしれない」と考えたことがある人はいますか? 自死ではないです。自然死としてです。事故死もありうるでしょう。考えたことがないという人が多いと思います。私より先輩の方はあるかもしれません。私は自分の「病死」について向き合ったことがあります。むしろ、現在進行形です。



 「一人の命は全地球より重たい」という言葉があります。これは極論です。しかし、ある程度的を得ていると思います。「命」には限りがあります。今後、科学が発展して、不老不死が実現したなら別です。しかし、不老不死になってどうなるのでしょうか? 「命」とは、限りがあるからこそ、光り輝くのではないでしょうか。

 


 「命」について、もう少し哲学的に考えましょう。「トロッコ問題」はご存知ですか? 簡単にいえばあなたの選択次第で5人が死ぬか、1人が死ぬかが決まる、という話です。大抵の人は5人を生かす選択をするでしょう。私もそうです。では、死んでしまう1人の「命」は軽いのでしょうか。これは難しい問題です。このように「命」について向き合うことは難しいです。



 少し話が戻りますが、先ほど「命には限りがあるから、光り輝く」と書きました。みなさん、日々をどのように過ごしていますか? 家族と過ごす、趣味に費やすなど、様々だと思います。しかし、それにも限りがあります。例えば、両親はあなたより先に亡くなるでしょう。「家族と過ごす」といっても、過ごし方は色々です。繰り返しになりますが、「命」には限りがあります。その限りある時間を有効的に使いませんか?



 人によっては(私も含め)、「明日があるさ」と考えるでしょう。果たして、そうでしょうか。もしかしたら、睡眠したら、そのまま死ぬ可能性もあります。何が言いたいかというと、ダラダラと生きるのはやめませんか? ということです。明日が必ずしも訪れるとは限りません。一瞬一瞬を大事にしませんか? とも近いでしょう。少し哲学から脱線した感じはありますが、許してください。



 今回、私が問題提起したいことをまとめると、下記の通りです。

・「命」に重い、軽いはあるのでしょうか

・「命」には限りがあります。どのように使うか、改めて考えませんか



 哲学なのか、私の死生観なのか、ごちゃつとしています。それくらい「命」について正面から向き合うのは難しいのです。



 今回は「命を通して哲学をする」が目的でした(うまくいったかは別として)。「命」以外にも哲学的な問題はあります。今回は一番身近だから取り上げたに過ぎません。皆さんが哲学に興味を持っていたたけたなら、幸いです。

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命ってなあに? 雨宮 徹 @AmemiyaTooru1993

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