第7話 遠い春への応援コメント
こんばんわ。
「一体自分の破片はどこへ流れていくのか」――この言葉が、ずっと胸の奥で静かに響いています。痛みの中にそっと差し出される家族の不器用な優しさや、祈るようなまなざしが、どの場面にも優しく漂っていて、とても愛おしく感じました。
第一章まで読み終えたあと、川沿いの春風にそっと吹かれたくなるような、そんな静かな余韻が心に残りました。
作者からの返信
お読みいただきありがとうございます^^
はじめての入院でしたが、ちょうどその間に桜が開花しました。すりガラスの向こうの世界に待ち焦がれていたのですが、その日は小雨で、どんよりと重たい色をした雲や川面を覆い尽くした桜の花びらがとても印象的でした。
第二章は主人公の半生を描きました。どうしてこのようなことを引き起こしてしまったのか、どう家族と歯車が合わなくなってしまったのか丁寧に描いてみました。
引き続きお楽しみいただけると幸いです!
私も悠鬼さんの作品楽しませていただいております。陰ながら応援しておりますので今後とも宜しくお願いします!
第3話 遠き声への応援コメント
「でもホントは死ぬほど痛かったんです」――この言葉が、静かに胸の奥に響きました。葉介さんの抱えてきた孤独や、誰にも届かなかった心の叫びが、とても切なくて…。まるで自分の中の何かと重なるようでした。ほんの少しの優しさが、どれだけ救いになるのか、あらためて考えさせられます。
作者からの返信
コメントいただきありがとうございます。
恥ずかしながらこのような事件を引き起こしてしまったのですが、大声で呼びかけられたときに感じた安心感は不思議な肌触りのものでした。
暗闇の中それはとても威圧的な声に感じましたが、誰にも打ち明けられず積み重ねてしまったものの重みがふと軽くなった気持ちがしました。痛みや弱さのまま横たわっていいという安心。そこに辿り着くまでの長すぎた道のり。おっしゃる通り、ほんの少しの優しさで救われた命がたくさんあると思います。
私たちは誰かを救うほどの余力もなく疲弊し切っています。しかし加速する日々を止める方法はそこから脱落するしかないのか。
ほんの少しそれぞれが席をつめればみんな座れるはずなのに、声の大きい人がいつも勝ちを奪っていく。
そんな世の中において「真面目さ」など何の価値があるのか――。
そんなことに一石投じる作品になれたらと思っています。
改めまして素敵なコメントありがとうございました。
引き続き今後とも宜しくお願い致します!
第1話 月の光への応援コメント
こんばんわ。
「ナイフの先でえぐられるような腕の痛みだけが葉介の現在地だ」――この言葉が、読んだあともずっと胸の奥でじんわりと疼いています。
痛みと共に始まる朝、誰にも知られず終わろうとした夜……そのすべてが、静かに、でも確かに流れていく描写に、思わず息をのみました。
作者からの返信
コメントいただきありがとうございます。
本作は昨年私自身が起こしてしまったことを基に編んだ作品で、やや重いテーマになりましたが、人生の再起動や足元を見て生きるしたたかさについて伝わったらと思い発表しました。
あれから1年、おかげさまで腕は再生しました。
あの当時、むしろ退院してからのほうが道のりは長かったと感じますが、周りの支えのおかげで今は元気に活動しています。
実際にその時何を思ったのか詳らかに書くことで、ひとりでもそうした深い闇にいる方が救えたらと思います。
今月中に連載を終えますが、引き続きお楽しみいただけたら幸いです!悠鬼様のご活躍心から応援しております!今後とも宜しくお願い致します。
第25話 失踪への応援コメント
静けさの中に、ゆっくりと沈んでいく葉介さんの心情が、渋谷の喧騒と対比されて胸に迫りました。
希望や救いすら押し流されていくような、それでもなお彼が夜を歩き、言葉にならない悲しみを抱えて生き続けている姿が、深く記憶に残りました。
作者からの返信
いつもコメントいただきありがとうございます。
普段街を歩いていると、これだけ人がいるのに財布以外に用事がある人がいないことに驚かされます。無関心の渦。しかしこの時ばかりは不思議な安心感を覚えました。
やはり一人になってはいけない。静かな海辺や森の深くに隠れてしまいたい衝動がなかったわけではありませんが、その結果は想像通りのことになっていたと思います。
結局街に彼を救ってくれる英雄はいませんでしたが、夜中まで浮かれ騒ぐ街をさまよいながら、自分の悲しみが決して特別なものではないと思うことが出来ました。
連載はあと4話ほどで完結します。
糸の切れてしまった主人公がどこに流れ着くか、最後までお楽しみいただけると幸いです^^
素敵なコメントありがとうございました!
第20話 墓参りへの応援コメント
静けさと痛みが折り重なるような「墓参り」の描写に胸を打たれました。過去の選択と今の現実が交錯しながらも、一歩を踏み出そうとする葉介の姿に、言葉にできない余韻を感じました。
作者からの返信
いつもお楽しみいただきありがとうございます。
死を選んだ後自分が入るはずだった墓を拝むという奇妙な体験ついて、ある意味でのメッセージ性を乗せらるか難しい描写でした。この後その後の一歩一歩がどのように積み重なっていくかがポイントですが、投げ出してしまおうとした課題の大きさに大いに苦しむことになります。
誰でも問題から逃げることは出来ない。ひとつひとつ登っていかなければならない。
最終的に落ち着くところまで歩き続ける苦悩を共有できたらと思います。もうまもなく連載も完結しますので、最後までお楽しみいただけると幸いです。今後とも宜しくお願い致します^^
第18話 プラネタリウムへの応援コメント
最後の光を娘たちに託すように、星空の下で手を繋ぐ場面がとても切なく、美しかったです。苦しみの中でも、愛だけは残そうとする葉介さんの願いが、静かに心に響きました。
作者からの返信
いつもコメントいただきありがとうございます。
1年前に引き起こしてしまったことを整頓するつもりで書きはじめた物語ですが、どう思い返してもああいう判断は覆ることはなかっただろうと思います。
もちろん娘たちにとんでもないトラウマを残してしまうことは分かっていましたし、後に親しい方からも相当お叱りを受けました。しかし当時はどれが耐えなければならない痛みなのか、また何が耐え難い痛みなのかもわからなくなっておりました。
前日娘たちをプラネタリウムに連れていき、自分が彼らを照らす星になれなかったことを思いました。本当に至らない親だった。何かを買ってあげることでしか愛情を注げなかった。そして親としてだけでなく誰一人の夜道も照らしてあげられなかった人生に完全に敗北宣言してしまったのでした。
今でもあの日のことを思い出すと涙がこぼれますが、これからは一番星になれなかったとしても、誰かを照らす星になれるよう頑張っていきたいと思います。
毎回励まされます。本当にありがとうございます^^
第13話 栄光の日々への応援コメント
孤独と闘いながらも、芸にすべてを賭けてきた葉介の姿が胸を打ちました。スポットライトの下でようやく得た承認と誇りが、過去の痛みを照らすようで、静かな感動が残ります。
作者からの返信
過分なお褒めの言葉ありがとうございます。また本書への素晴らしいお言葉までいただき、作者としては書いてきてよかったと冥利に尽きる思いです。本当にありがとうございました!
私は19でプロデビューし、以来20年ほど舞台に立ってきました。マジックは他の芸能のような一方的に芸を見せるだけでなく、ライブでお客様とやりとりをしながら進めていく芸能です。そのための苦労も書き始めたらきりがないぐらいありますが、マジシャンほど観客に支えられていることを感じられる芸能もないのではないかと今でも思っています。
よく「マジシャンって器用なんでしょ?」と言われますが、手先の問題と言うより性分としてとても合っていたんだと思います。不思議を見せるとはなかなか繊細な作業で、ともすると「自慢話し」になってしまうし、控えめすぎると何も伝わりません。観客の興味を引き出せる道化と引きこもってコツコツと技術を磨く執念深さがないと成立は難しいです。
そうした可能性をどこで手に入れたのかと考えるとき、やはり自分の暗い過去も捨てたもんじゃないなと思ったりもします。
ようやく表通りを走りはじめた主人公がその後どのように転落していくか、今後もお楽しみいただけると幸いです。
作者より深い部分まで潜っていただき本当にありがとうございます。これからも精進していきますのでよろしくお願いいたします!
第10話 道化役への応援コメント
苦しくて、寂しくて、それでも笑顔でいた少年の姿に胸が締めつけられました。
「チャップリン」と呼ばれていた彼の裏にある痛みを、誰か一人でも気づいてくれていたら――そう思わずにはいられません。
道化として生きるしかなかった彼の孤独が、静かに心に響きました(>_<)
作者からの返信
お読みいただきありがとうございます^^
きっとあの頃の少年に尋ねることが出来たなら、「周りに何を求められているか分かっているので!」と明るく答えるんだろうなと思います。でも本当は誰にも何も求められていないことは本人が一番わかっていました。それゆえことさらに自分を明るく飾ることに必死だった。明るさでどんな影も闇も消せると信じていた。
しかし光が強ければ、影も濃くなるものです。それを耳元で囁いてやる周りがいなかったことは残念ですが、もしかするとそれは周りの優しさだったのかもしれませんね。
その後彼は芸道で花を咲かせることになりますが、常にどことなく仄暗さを漂わせていたのは、こうした子供の頃の消化不良が原因だったのではないかと感じます。
コメント励みになります!
連載は7月末で終わりますが、今後とも宜しくお願いします!
第7話 遠い春への応援コメント
退院の日、春の訪れと共に少しずつ動き始めた葉介さんの心に、胸がじんわりと温かくなりました。家族との距離感や気遣いのすれ違いには切なさも感じましたが、無言の優しさがそこにあったように思います。川沿いに咲く桜と花びらの描写がとても印象的で、過去の痛みを抱えながらも、どこかへ流れていく“希望のかけら”を感じました。まだ遠い春だけれど、どうか少しずつでも、暖かい日差しが届きますように
作者からの返信
セイシュウ先生のイラスト作品拝見させていただきました!わたしは美術鑑賞が趣味で、いつか絵を習いたいと思いつつ時間が流れていってしまいました。精緻なイラストの数々、感服いたしました!
また作品のご高覧ありがとうございます。
ちょうど桜の開花をまたいで病院に入っていたので、ようやく見れた外の景色は感慨深いものがありました。曇り空を背負った白い花びらやゴツゴツとした黒い老樹が川沿いの道に続いており、川面に散った桜がどこまでも流れていました。
事件を起こしたことについて特に感情が動くことはありませんでしたが、何か象徴的な景色としてその春の景色が残っています。
第二章は葉介が葉介たるに至った人生を振り返ります。引き続きお楽しみいただけると幸いです。今後とも宜しくお願い致します。
〜Prologue〜フォーマットへの応援コメント
そんな…かなしい始まり方😭
作者からの返信
コメントいただきありがとうございます。
また素敵な作品レビューまでいただき心から感謝いたします。
本作は昨年思い詰めてしまった時期を題材に、自分なりの歩みを振り返ってみた作品です。私は長年マジシャンとして活動してきており、しゃもこさんの本職である占い師とは比較的近い存在かなと勝手にシンパシーを感じております。
お気付きの通り、本作は太宰の『人間失格』をとても意識して執筆いたしました。葉介という人物もそこから検討した名前です。
一生懸命生きているのにどうして裏目裏目に出るのか。
どうして真面目さを否定されるのか。
そして、人を喜ばせることがなぜそれほど罪なのか。
わたしは長年そうした疑問を持ち続けてきました。
少しでもそうした方々の慰めにでもなればと思い、詳らかに自分に起こったことを描写していければと思っています。
連載は7月末頃まで続ける予定です。毎週月金と新しいエピソードを公開していく予定です。どのように帰着するかお楽しみにしていただけたら幸いです。
引き続き今後とも宜しくお願い致します。
とても励みになりました!
第3話 遠き声への応援コメント
苛立った声に晒されながらも、「やっと話を聞いてもらえる」と思う葉介の心に、なんだか胸がぎゅっとなりました。誰にも見せられなかった痛みや孤独、その奥にあった静かな願いが、静かに沁みてきます。
作者からの返信
続けてのコメントありがとうございます。
当時の混沌とした記憶から残っていた風景を書きました。
みんな孤独に生きている。でも、どうしたの?大丈夫?と声をかけてもらいたい――。
白濁した意識の中、命拾いをしたことについては何の感慨も湧きませんでした。それは詰問するような声でしたが、作中にも描いた通り、「やっと誰かに話を聞いてもらえる」という一条の光に感じました。麻痺して思うように動かせない唇をゆっくり動かしてでも、どんな罪でも告白したいと思いました。
どうにもならない闇はありますが、やはり人は人の中で生かされている。あの朝感じたものを振り返るたびに思い出します。
コメントいただきありがとうございました。励みになりました!
〜Prologue〜フォーマットへの応援コメント
飾り気のない言葉ばかりなのに、不思議と静かに心に残るような、美しさを感じました。
どうしてこの物語が『希望』という名前なのか――その答えを、きっとこの先で確かめたくなる。そんな始まりでした。
作者からの返信
コメントいただきありがとうございます。
本作は昨年いささか思い詰めてしまった時期を自分なりの言葉で綴ったもので、様々なご意見を頂戴している作品です。
今から思えばなぜあんなことを引き起こしてしまったのかと思いますが、創作をしていくなかで己の宿痾といいいますか、生きていることの危なっかしさをまじまじと見つめることとなりました。
一生懸命が裏目に出てしまう、真面目さを頑固さと呼ばれてしまう。
そんな人たちに共感していただけたらと思い発表することにしました。
生々しい表現もあるかと思いますが、引き続きお楽しみいただけると幸いです。今後とも宜しくお願い致します。
第27話 怒りの連鎖への応援コメント
私には12年交際している彼女がいますが、諸々の事情で結婚はまだしていません。
やはり、家族を作るとなると、複雑な事情が出てくるのですね…考えさせられました。
知り合いに調停離婚をした人がいましたが、ストレスで激痩せしていました、相当大変なんだなと分かりましたね…。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
どうお返事しようか一晩悩みました。家族のことを重圧とか義務という言い方は正しくないと思いますが、私の場合色々重なって擦り切れてしまいました。ただ、家族がいなかったら「許す」ことも気付けなかったのかもしれないとも思います。歳を重ねていけば、家族がどうかは関係なく、結局は「許した数」なのかなと近頃は薄ぼんやりと思います。
鴉さんと彼女さんに幸あらんことをお祈りしています。