3章 宇宙船

第12話 大食堂

「手こずらせやがって」コングは男を抑え込んだ。

「よし。今度は頑丈な手錠をはめよう。今度こそ魂を閉じ込める」

ショーンは男に手錠をはめてから、腕と足に電極を付けた。

「よし。電力を上げるぞ。エクトプラズムを引っ張り出してやる」

キューとちいも部屋から出てきた。

男の口から白い蒸気が出てきて、マジックボックスへ入っていった。

「よ~し。回収した。みんなありがとう」

ショーンは嬉しそうに言った。

次々と警察関係者がやって来て、男を連れて行った。

「僕も報告書を書かなくてはいけないから、ちょっと失礼する。感謝します」

ショーンは去っていった。

「キュー、ちい。部屋に戻ろう」ジルが言った。



キュー達4人は、部屋に戻るとすぐ寝てしまった。みんなはかなり疲れていた。

 次の日、キューは一番早く目覚めた。

「ふぁ~。眠い。でも、目が覚めたぞ。少しあたりを散歩するかな」

キューはあたりを探索することにした。

「キュー。どこに行くの?」

ちいも起きてきた。

「ちいたん!あたりを探索しようと思ってね」

「私も行く」

二人で探索することになった。

コングとジルは爆睡中だ。

キューとちいは部屋を出ると、長い廊下を歩いた。

「迷子になりそうね」

「大丈夫。そんなに遠くへ行かなければ」

二人大食堂についた。

「うわ~。美味しそうな食材がいっぱい置いてあるわ」

「カジノでジルが大儲けしてね。僕も少しもらったんだ。50枚のコインがある。換金しよう」

キューは食堂のお店の人にコインをお金に変えてもらった。

「5000ギーグというお金になったよ」

「それで、ご飯をいただきましょう」

「どうやって注文するのかな?」

「みんな、自分で食材を取っているわね」

「お嬢ちゃんたち。初めてかい?カウンターある機械にお金を入れれば、あとは食べ放題さ。一人10ギーグだよ」

髭の生えた男が教えてくれた。

「ありがとうございます!」

二人は頭を下げた。

「よし。二人で20ギーグを払うぞ」

キューは機械にお金を入れた。

「よし。番号が出た。これで食べられるよ」

「トレーとお皿が置いてあるわ」

キューとちいは、いろいろな食材に迷った。

「キュー、まずは宇宙野菜からよ」

「分かっているよ。このトマトみたいのと、ピンクのレタスだ。紫色のきゅうりもある」

「完全無農薬で、宇宙紫外線も浴びてないと書いてあるわ」

「お、宇宙合成肉があるよ。猛獣ドマーソンという動物を合成してあるとか」

「宇宙パンもあるわ。私はお肉とパンのサンドイッチにするわ」

「僕も!」

二人は宇宙パンのバケットに野菜とお肉を挟んで、ドレッシングをかけ、ほおばった。

「う!めちゃくちゃ美味いよ!ちいたん」

「美味しいね!これ」

「宇宙フルーツもあるみたい」

「朝からちいたんすごいね」

「あ!コーヒーショップもある!まさか!minku coffeeがあるよ!」

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MINKU エピソード2 SPACE MINKU 榊 直(さかき ただし) @sakakitadashi

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