色々な壁

「だってちょっとじゃないもん」

優奈ちゃんは照れながら僕に言ってきた。


一瞬で僕は笑顔になってテンションも跳ね上がった。

「え!?ほんと!?」

「大好きなの!」

優奈ちゃんはずっと僕が欲しかった言葉を言ってくれた。 そこからしばらく

「愛してるよ」と愛を伝えあっていた。


あーもー可愛すぎ この子の為なら死ねる

本気でそう思えた。


「2人とも好きだったら何なるのー?笑」

優奈ちゃんは絶対わかって聞いている 。

「じゃあ、付き合お」

「やあだ ゆなから言いたいっ」

僕からじゃダメだったみたいだ。

そのため今日は付き合う事が出来なかった。

次の日の電話の時間

「もしもーし笑」お互いが嬉しそうに言う

「愛してる」もしもしの後すぐに僕が言うと

優奈ちゃんは「ゆなからいいたかったのにぃ ゆなだって愛してるよ」と嬉しそうに言ってくれる。

そこからしばらく他愛ない会話をし1時間くらい経ったあとに「実は埼玉住んでる」

これを伝えた。

しかし 優奈ちゃんは驚きもしなかった。

「知ってるし」 実は優奈ちゃんも僕が住んでるところを調べていた。

それを承知で僕の事を好きと言ってくれていた。

「ねーねー」

「ん?」

「彼氏、なる..?」

「なる」

即答した。

やっとこの子の彼氏になれた 。

長いようで短かった。

会ったこともない人と付き合うのは僕の人生で初めての経験だった。

実はこれまでの出来事は 僕が高一から高二までの間の春休みの話だ。

春休みが終わり僕は高二になり

優奈ちゃんは中三、受験生になった。

ある日の電話

優奈ちゃんの元気がない

「どうしたの?」

「なにが?」

「元気なさそう」

「元気だよ」

絶対嘘だ いつもと違いすぎる。

「ねえ嘘、なにかあったっしょ」

優奈ちゃんは泣き始めた。

「学校、行きたくない。」

理由を聞いた。

優奈ちゃんは過去に同級生の男子からDMが来ていた。 普通にその男子とDMをしていたら ある時下ネタを話してきたらしい。 その話に優奈ちゃんはしぶしぶ乗ってあげてたらある日 そのDMの会話がその男子によって拡散され 優奈ちゃんはヤリマンと広められ噂されるようになったらしい。 誰かとシたことあるなんて一言も言ってないのにそーゆー噂が広められているらしい。

そして最近 変な大学生からDMきて普通の会話をしていたらいきなり「ゆなって何人とそーゆー事したの?」と聞いてきたらしい。

正直全員死ぬほどうざい 殺したい。

腸が煮えくり返るとはこの事かと確信した。

優奈ちゃんはずっと苦しんでいた。

とりあえずその大学生にはもう連絡取らないで

と言い削除してもらい。その噂を広めた人のアカウントを教えてもらった。

その日は特に変化が無く電話は終わった。

次の日 僕は優奈ちゃんの事をいつも以上に考えていた。 泣き声が忘れられない。 あんな辛い思いさせたくなかった。 何か出来ること無いかと考えていた。

噂は噂で覆せばいい。 そうするしかないと思った。

僕は その人のアカウントとまるで会話をしているようなDMのスクショを作った。

捏造だ。 結構簡単に出来てしまうのがこの捏造の仕方の怖いところなのでここでは載せない事にする。

僕が作ったのは、 その人が陰部を送ってきた

画像を作った。

まあ犯罪だが 相手も優奈ちゃんに対して同じようなことをしているからいいだろう。

そんなしょうもないことをしているうちにあっという間に電話の時間になった。

昨日より元気がある様子。

「ねー優奈ちゃんこれみて」

僕が作った写真を送る。

「え!?なにこれ!笑」

本当に驚いていた。

「もし本当に耐えられなくなったら俺に教えて。 俺が優奈ちゃんの学校の人にこの画像広めてあげる」

優奈ちゃんは喜んで すっかり元気になった。

使う使わないはさておきお守りがわりとして効果はあるだろう。

ないとあるとじゃだいぶ違うはずだ。

結局その写真を使う機会はなかったが。おかげで優奈ちゃんの気持ちは楽になった。 これでもかというくらい感謝された。

それからはいつもの優奈ちゃんに戻り前みたいに電話ができる日々が続いた。


ある日僕は優奈ちゃんに会いたくて仕方がなかった。 優奈ちゃんからも会いたいと言われていた

会えないと思ってた。 試しに

僕の最寄り駅から優奈ちゃんの最寄り駅までのルートを調べた。 往復4000円で3時間あれば着くらしい。 僕はバイトしてるし全然会えると思った。

その日の電話で僕と優奈ちゃんは会う約束した。

土日は優奈ちゃんの厳しいお母さんがいて 会えないらしい。 そのため平日か 祝日なら会えるらしい。


3日後の火曜日、会う約束した。

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僕が1番愛した人の話 R.A @raiki-abbe

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