理解できない 神奈川県庁の世界②

霧野 ぬん

第1話 急逝したK前産業労働局長へ対する遺児育英資金

4月に急逝したK島・前産業労働局長。

早朝、急性心不全で亡くなっていたそうだ。

トップは「これからをすごく期待していただけに、私自身、受け止められません。改革魂をみんなで引き継いでいきたい」と言ったらしい。

うまいなー、さすが元ニュースキャスター。


亡くなったK島さんはぬんと同期。

この人、局長。(亡くなったから前局長)

ぬんは、主査。

主査→副主幹→主幹→副課長→課長→部長→局長(間にぬんには不明な中途半端な人余りのための地位もあるが)の地位。

局長は、トップ、副トップに続く格付。

大きな差がある。

(トップの好み次第だからな。特に何もしなくてもスリスリ次第で偉くなった人もいるし。)

当然、給料等、ボーナスにも大きな差がある。


2,3日前、ふと見ると、パソコンの県庁の掲示板にこのK島さんの家族に対する「遺児育英資金」のお願いという表示があった。

発起人は、今の産業労働局長以下数名。


ぬんは、上司に20年間ハラスメントを受けて、その間に心臓に障害を持つようにされ、その障害により障害者ハラスメントを受けて人事課に昇格を止められたぬん、あげくに、勤務先の高校生に足を引っかけられ、人事課に公務災害も認められず不自由な足を持つようになったぬん。

ぬんも局長までなれるとは思っていなかったけど、ぬんの年なら、ごく普通に課長ぐらいまではしてもいいじゃないの?というぐらい。

徹夜までして、上司に凶器を投げられ顔に傷つけられてまで、頑張ったのに何だったの?

(詳細は、小説「道に迷った人たち・・・@K奈川県庁 ―公務員のハラスメントと障害者差別―」に書いています。)


いいじゃない、このK島さん、局長まで上り詰めたんだから。

経歴見ても、「知事室政策推進担当課長、人事課長、令和5年6月から産業労働局長」

あ、ぬんの苦手な人事課だ。


でも、ぬんが言いたいのは、そういうことじゃなくて。

なぜ、この人のために遺児育英資金を集めるのってこと。

民間の方にはわかりにくいと思うけど、「遺児育英資金」とは、現役で亡くなった人の残された子供さんのために、県職員みんなでカンパしましょう!って仕組み。

こんなに偉くなってお給料たくさんもらっていた人のために、お給料が安いペーペーのぬんたちが、亡くなったK島さんの大学生のお嬢様の大学生活がやっていけるようにお金を出さなければならないのだろうか?

どうせ発起人の今の産業労働局長がトップへのスリスリのために「遺児育英資金をやろう!」って言ったんだろう。

トップに選ばれて、偉くなるためにね。


本当は、遺児育英資金は、もっと若くして亡くなって、亡くなった人の奥さんと幼児や児童のお子様の生活が大変だろうってするものだ。

でも、なぜか、そういうペーペーで亡くなった職員には、上司も「遺児育英資金やろう!」って言ってくれる人はあまりいない。


何かおかしい。

すごくおかしい。

そんなに、K島さんを現産業労働局長が気の毒に思っているなら、あなたが出せばいい。

発起人と言うぐらいなら、発起人が自分たちで出せば。

神奈川県庁に勤務していたからと言うなら、神奈川県庁が責任を持てばいい。

まあ、法(地方公務員災害補償法)で定められているぬんのわずかな前十字靭帯断裂の公務災害補償も払えないほど「神奈川県庁は貧乏!」と人事課は言ったんだから、まあ無理かもしれないけれど。


いずれにしても、遺児育英資金をこの地位の人の家族にあげるのはかえって失礼では?

K島さん、「コロナの時、(彼の)優秀な企画力で頑張ってくれました!」(トップ発言)で、大変でだったなら時間外手当も局長という偉さならたくさんあったと思うし、保険もあると思うし。


ただ、ぬんは、給料天引きの記名性って言うのがいやだな。

また人事課が得意の「誰が払って、誰が払っていない。」っていう犯人捜しするのかな。


今日はこれで終わり。


P.S. 今日、庁内掲示板にこの遺児育英金の募集が再掲で載っていた。よほどお金が集まっていないのだろう。やはりおかしいと思っている人が多いのだろうか?こんな勝手なことを神奈川県庁の産業労働局がやってしまったが、家族や、周りにいる人たちはどう思っているのだろうか?







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