第10話 永井豪先生について(後半)
パリオリンピックのU23サッカー・パラグアイ戦。早い時間で相手に退場者が出たのもあって、5対0で勝ったんですよ。
午前2時からだったので、ニュースで知った方も多いのでは。ぼくは見てたのですが、苦手な南米のチーム相手に見事な勝利で気持ちよかったです。
サッカーのオリンピック代表にそこまで思い入れはなかったのですが、しばらく応援することになりそうです。寝不足との戦いですな(^^ゞ
ま。それはさておき、今回は前回の予告通り、永井豪先生の漫画編について書きたいと思います。
ぼくが小学生だった頃、隣町のダイエーの漫画コーナーは立ち読みし放題でした。今なら考えられませんが、当時(昭和50年代)のダイエーの書店はそうだったんですよね。
なので、母親が買い物に行っている最中は、ここで立ち読みをして待つのが習慣になっていました。
そんなぼくは、小学5年生のある日、禁断の漫画に出会います。
永井豪先生のデビルマンです。
その頃のぼくはデビルマンのテレビアニメは見たことが無く(宮崎ではやってなかったんですよ)、夏休みの東映漫画祭りでマジンガーZとデビルマンがコラボしている映画をちょろっと見たくらい。
まあ、そういうヒーロー漫画だと思いこんでいたぼくは(そもそもその頃は永井豪って少しエッチな漫画を描く人だという認識でした)、デビルマンに頭を殴られるような衝撃を受けます。
ここから少しネタバレします。
最初の1巻で親友の飛鳥に誘われ、狂気のパーティの中、デーモンの無差別合体攻撃を受け、デビルマンへなってしまう主人公の不動明。もうこの1巻で心をわしづかみにされます。
そして、母親に子どもが殺される話(ススムちゃん大ショック。元は同題の短編漫画です)やジンメンの話で、またまたショックを受け……、狂気に駆られ人間同士で行われる殺し合い、そしてヒロインの死(狂った暴徒たちに殺され生首になってしまうんですよ)。怒濤のスピードで最終回のデビルマン軍団対デーモン軍団へ。
小学5年生でこの漫画にたどり着いてしまったぼくは、その後、永井豪のショッキングな短編集やバイオレンスジャックといった作品にはまり込んでしまうことになります。
※バイオレンスジャックは途中で一回連載が中断して、後に再開するのですが、圧倒的に再開前の方が面白いです。
また、手天童子や凄ノ王といったその後のシリアスなシリーズも面白いのですが、このバイオレンスジャック中断前までやデビルマンと比べると、面白さが少し落ちるような気がしてます。
デビルマンもマジンガーシリーズもそうなのですが、あの時期の永井豪はどうかしてたのではないか、と思ってしまうほどに、パイオニア的な作品をたくさん生み出しているんですよね。
こればかりは読んでもらわないと伝わらないし、大人になってから今の人が読んでもやっぱり伝わらないような気もします。
あの当時、あの空気感の中で、子どもだった自分が読んだからこその衝撃。
それを思い出す度、やはり永井豪はぼくの趣味嗜好を形作った人の一人なんだとしみじみと思ってしまいます。
今回は短いですが、こんなところですね。
では、では。また!
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