第9話 永井豪先生について(前半)
※今回、グレンダイザーUのネタバレが少しあります。これから見ようとしている方はご注意を。
以前、テレビ特撮の話を書いて、そこから受けた呪いが云々かんぬん……と書きましたが、幼少の頃に見たアニメ、マジンガーシリーズにも同じくらいの衝撃を受けてるんですよね。
ご存知の方も多いと思いますが、マジンガーZは乗り込んで操縦するタイプのロボットアニメの始祖です。原作者の永井豪先生は当初、バイクが頭に合体して運転するという形を考えていたそうですが、当時すでに仮面ライダーが大人気だったため、そのアイディアは却下になったそうです。
最終的には飛行機型のコクピットであるパイルダーが頭部に合体するということで落ち着くのですが、他にもロケットパンチや光子力ビーム、ブレストファイヤーなど超絶的な兵器が幾つも搭載されていたり、空を飛ぶためのメカであるスクランダージェットと合体したりと、男子の大好きなメカメカしいギミックがてんこ盛りなんですね。
こういったギミック的な面白さも含め、その後のロボットアニメに与えた影響は計り知れないわけですが、実はその3作目に当たるグレンダイザーのリブート版、グレンダイザーUが最近始まったんですよ(マジンガーシリーズはマジンガーZ、グレートマジンガー、グレンダイザーと続く三部作です)。
アラブのオイルマネーが注入され、そうそうたるメンバーを集めて作られている本作(詳細は検索してくださいまし)。毎週アマプラで見ながら感涙にむせっております。いや。本当に(^^ゞ
当時のUFOブームに乗って登場したグレンダイザーは、宇宙人の作ったロボットが活躍する話なのですが、スペイザーと言う名前のUFO(というか空飛ぶ円盤)と合体するんですよ。
話が拡散しそうですが、70年代には一大UFOブームがあってですね、宇宙円盤大戦争という夏休みの東映漫画まつりで放映されたものが元ネタになっているそうです。(当時は同じくらいノストラダムスの大予言も流行していて、ウルトラマンレオにはそのエッセンスが反映されてます)。
このアニメ、後に海外にも輸出されるわけですが、ヨーロッパではもちろん、サウジやイラクなどの中東地域でも大人気で、フランスでは視聴率100%も記録したそうです。ぼくの場合、一番好きなのはマジンガーZなので、意外と言えば意外な話なのですが。(ぼくの勝手な意見ですが、同世代の日本人は、ぼくみたいな人が多数派だと)
で、ですね。前の方でも書きましたが、マジンガーシリーズは、永井豪先生という漫画家が原作です。この方。どうかしているんじゃないかというくらいに、ものすごい数のアイディアを70~80年代にかけて生み出されててるんですが、物語の進行上も普通思いつかんやろ、というような斬新なアイディアを出されてるんですよ。
だって、あんなにかっこよくて大人気だったマジンガーZが新しい敵であるミケーネ軍団にはボコボコにやられ、颯爽とやって来たグレートマジンガーが助け(つまり噛ませにされ)るんですよ。当時は子ども心になんと悲しく、つらく、悔しかったことか(泣)
でも、グレートマジンガーの最終回近くにはパワーアップして帰ってきて、ダブルマジンガーでミケーネ軍団をやっつけるという熱い展開もあるんです。
なので、今回のグレンダイザーUも第1話でボコボコにやられたわけ(ああ。書いてしまった)なんですが、同じような熱い展開があるんじゃないかと期待しております。(今の見た目が漫画版に準拠しているので、パワーアップ後はアニメ版に近くなるんじゃ無いかと、勝手に期待)
そもそも、元々のグレンダイザーでは、マジンガーZは主人公ロボを食ってしまうのでは無いかとの理由から一回も出てこなかったので、今回出てくるだけでも、うれしいんですけどね。
長々書きましたが、子どもの頃のぼくはマジンガーシリーズに永井豪先生が深く関わっているということを全く知らなかったんです。後に永井豪先生の描く漫画でを読んで、ものすごいショックを味わうことになるのですが、とにかく当時は分かっていませんでした。
ぼくらの世代はみんなそうなのかもしれませんが、いつの間にか永井豪的な世界に知らず知らずのうちに影響を受けていたという……続きます。後半は漫画編です笑笑
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