第2話 子どもの頃のジャンプにまつわる話

 今回は、昔書いたブログのリバイス版になります。


 これも年がばれる話になりますが、ぼくが小学校の高学年から大学生くらいまでの少年ジャンプって、ものすごい作品がそろっていたんですよね。


 ドクタースランプ、ドラゴンボール、北斗の拳、シティハンター、リングにかけろ、聖闘士星矢、ブラックエンジェルズ、魁!!男塾、ジョジョの奇妙な冒険、こちら亀有公園前派出所、コブラ……そして、キン肉マン。


 キン肉マンは最初はウルトラマンのパロディ漫画というか、ギャグ漫画だったのが、徐々にシリアスな話になっていくに従って、人気が出ていきました。悪魔超人との戦いにおいて、ロビンマスクがやられたときのショックは今でも覚えています。ウォーズマンとバッファローマンの戦うエピソードも燃えましたねえ。


 で、その企画でですね、超人募集というのがあったんです。自分の考えた超人を子どもが(大人もいたかもですが)はがきに描いて応募するという企画です。もちろん当時のぼくも応募したんです。だって、自分の考えた超人が実際の漫画で活躍するって胸アツじゃないですか(^^ゞ


 どんな超人かというと、頭がビヤ樽で、右手か左手(どっちだったか忘れました)に大きな栓抜き(首抜きという武器です!)が付いているビールマンていう超人だったんです。


 頭部が飲み物という点が、最近バラエティ番組でも見かけるティーパックマンと同じようなデザインですが、当時のぼくは真剣でドイツ出身の残虐超人という設定を考え応募したんですよ。


 まあ、結果はだめだったんですが、それはそれで「やっぱりそうか。しょうが無いなー」と思ってたんですね。


 そしたら、それから間もなくして、ゆでたまご先生の別の連載漫画、闘将拉麺男たたかえラーメンマン(月刊少年ジャンプ)でそのビールマンの手に付いていたはずの首抜きが出たんですよ。


 このときは、手に持つ槍みたいな武器になっていましたが、先に大きな栓抜きがあって相手の首を引き抜くっていうコンセプトはまんま、一緒で。


 ビールマンのデザインで一番自信があったのがこの武器だったので、ぼくのアイディアが採用されたのかと思い、漫画の色んなところを探したけども、ぼくの名前は全然出てこず、がっかりしたのを覚えてます(^^ゞ


 まあ、アイディア自体は誰でも考えつく可能性はあるので、これがパクりだと主張する気も無いのですが、当時は子ども心に悲しかったなーと。それだけです(^^ゞ


 話は変わりますが、このキン肉マンの超人オリンピックの戦いや悪魔超人との戦いといった路線変更の成功が、後のドラゴンボールの路線変更にも影響してるんだと思ってます。そういう意味で、キン肉マンはパイオニア的な漫画だと言えますよね。


 繰り返しになりますが、当時のぼくはこの路線変更に夢中になった一人でした。毎週ジャンプを買ってはドキドキしたのを覚えています。

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