わたしの かわいいこ
幸まる
かわいいこ
まよなかに ひとり
わたしはそっと そのこをおむかえするの
ふるり ふるり ふるり
ふるえるそのこは こころもゆらす
ふるり ふるり ふるり
ああ みているだけで
きょうのつかれもとけだすわ
ふるり ふるり ふるり
ずっとながめていたいけれど
わたしは たまらず
そのかどに さじをさしいれる
ふるるん とぅるん
おっと
おちたりしてはだめよ
ちゃんとおくちへいらっしゃい
ふるり ふるるん
ああ
なんてかわいいの
おくちのなかでも おどっているようじゃない?
それなのに
それなのに
そのこは あっというまにきえてしまうの
ああん せつないわ
もうひとさじ
ふるるん
もうひとさじ
ふるるん……
はっ と きづけば
ふるりとゆれるかわいいこは
もうおさらにいないのよ
ああん せつないわ
まよなかのぷりんちゃん
わたしだけの かわいいこ
《 おしまい 》
わたしの かわいいこ 幸まる @karamitu
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます