theme #2 きはじ? みはじ? 速さのやつです

 うむ。お主、速さを知りたいじゃと。なるほどな。


 速さっていろいろな問題があるのよね……。どうしよう。

 じゃあ、まず速さとは何か? の説明から、


 (速さ)=(距離)÷(時間)


 と表すことができて、3つのうち2つの数値が(距離と時間)わかると残りの1つ(速さ)の値がわかります。速さは距離と時間がわからないと出ないのですね。では距離や時間はどう求めるかというと、


 (距離)=(速さ)×(時間)

 (時間)=(距離)÷(速さ)


 と、なります。


 (。´・ω・)ん? 3つも式があるの?


 いえいえ、もともとは1つの式で変形すると残りの2つの式にできるんです。



 覚えられーーーん!! 無理( ゚д゚)!!



 そんなあなたに「きはじ」(みはじ)です。


      き(距離)

 ―――――――――――――――

  は(速さ) | じ(時間)


 ※ き(距離)の代わりに、み(道のり)もある


 使い方は、 は(速さ)× じ(時間)= き(距離) と分母の二つはかけ算で使います。

 分数の関係になっているのは、き(距離)÷は(速さ)、き(距離)÷じ(時間)です。横線が÷を表しているんですね。


 では、実際に使ってみましょう。


 例えば、「自動車で時速40㎞で1時間走る場合、何キロメートル進んだでしょうか?」という問題では、距離を求めるので、


 き(距離)=は(速さ)×じ(時間)を使って


 40×1=40  より、距離は40キロメートル進んだことになります。

      


(。´・ω・)ああ、人の歩く速さって時速4㎞って言われているね。簡単じゃん。おらおら、問題出してみぃよ。かかってこいよ、タナカ。



【問1】太郎くんは時速4㎞で、30分歩くとどのくらいの距離を進んだでしょうか?


 ほほほ。4×30で120! 120キロメートル!


 え? 30分でマラソンの距離の3倍進むの? どう考えても違うでしょ。



 この場合、何が問題かというと単位の変換が問題なのですね。時速で聞かれているので分ではなく時間で考えなくてはなりません。60分で1時間だから、30分だとその半分の0.5時間。よって


 4×0.5=2   で  太郎くんは2キロメートル進んだ


 が【問1】の解答になります。


 ちょっと今までのことを軽くまとめますね。速さの問題は、


 ①使う式を覚えること(これは【きはじ】【みはじ】でOK)

 ②時間と距離の単位の変換をすること new!!


 をまず理解することが大事です。では単位の変換なのですが 何かというと、


 距離

 1キロメートル=1000メートル

   1メートル=100センチメートル


 時間

 1時間=60分

  1分=60秒


 です。


 このくらいの変換が意外と難しいんです。つまづく点としては、まずここがあげられます。式を使う前に単位の変換ですね。

 懐かしいなぁ。当時、小学6年生のときの担任の先生が「タナカ。あんた算数の距離のかえ方をみんなに教えて」と無茶振りしてきたことが。

 どう黒板に書いたっけかなぁ……。確か、単位のものさしを作った気がする。


 ―――――――

 ㌔・・㍍・㌢㍉


 だな。うん。たとえば10メートルはセンチメートルでいうと、


   1000

 ―――――――

 ㌔・・㍍・㌢㍉


 で1000センチメートル 👌


 10センチメートルはミリメートルでいうと、


     100

 ―――――――

 ㌔・・㍍・㌢㍉


 で100ミリメートル 👌


 0.5キロメートルはメートルでいうと、


  500

 ―――――――

 ㌔・・㍍・㌢㍉


 500メートル 👌


 と書いたっけ。それでもその授業の時間で理解できた同級生は半分ちょっとだった気がする。

 時間の変換の方は、


 2時間を分で表すなら  2×60で120分

 30分を秒で表すなら 30×60で1800秒


 と計算して出します。うむ。



 では、例として問題を出しますかね。


【問2】


 花子さんは自宅から自転車で時速6㎞で、友達の家へ行きます。友達の家が自宅から500メートル離れている場合、何分走れば友達の家に着くでしょうか?


 時速6㎞なので、じゃあ、まずは500メートルをキロメートルに直しますか。


  500

 ―――――――

 ㌔・・㍍・㌢㍉


 0.5キロメートルだな。

 それと聞かれているのが何分なので、それをx分として考えると、x分は1時間=60分より


   x

 ―――― 時間

  60


 これを「きはじ」で考えると


 (距離)=(速さ)×(時間) 割り算が入っていないからこれを使う


             x

 0.5 = 6 × ―――― 

            60


 6と60を約分する


          x

 0.5 =  ―――― 

         10


 両辺に10をかける


 0.5×10 = x


 より x=5 なので【問2】の解答は5分走れば友達の家に着く。



 えーーー! これむずかしいよーー! 別の方法でやるか。



――――――――――――――――

 時速6㎞ということは60分(=1時間)で6キロメートル。

 10分だと1キロメートル

 1分だと0.1キロメートル

 1分だと100メートル


 500メートル離れているので5分 が答え。

――――――――――――――――

 ほう、ふむふむ。このやり方でもいいのか。でもいろいろなパターンや数値が違ってくるので、(距離)=(速さ)×(時間) の式を使えた方がいいな。



今回の解説はここまで。質問・疑問などは

https://kakuyomu.jp/users/info_dhalsim/news/16818093077980989611

にコメントしてください。


(。´・ω・)ん? 例題が難しいって? そうだね。単位の変換が大変だものね。

コンピュータじゃなく、だって人間だもの。

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