未来の暗示【俳句・一句】

たっきゅん

蜘蛛の巣が 雁字搦めな 社会への 暗示となるが 突き破りける

蜘蛛の巣が 雁字搦めな 社会への 暗示となるが 突き破りけれ



くものすが がんじがらめな しゃかいへの あんじとなるが つきやぶりけれ



 私の経験した実話ですけど、就活で会社へ面接に行くときにですね、当時は学生で車も持っていなかったので自転車でいったわけですよ。地方って車社会ですから大人はみんな車を持っていて車道はすごく綺麗なんですけど、歩道が荒れ放題だったのです。


 まぁ、当然といえば当然ですよね。通勤で歩く人がいない歩道なんて誰も歩かないような山道と同じですもの。けど、普通は山道よりマシと思うでしょ? けど、違うんです。


 歩道の坂を上り始めて少しすると自転車のカゴに蜘蛛の巣が掛かったんです。けど、田舎ではよくあることなので気にせず進むとどんどん白い糸が纏わりついてくるんですよ……。けど、もう引き返せなくなってるので張り巡らされた蜘蛛の巣を何個も破壊しながら自転車で数百m進んで会社に辿り着いたわけです。


 カゴだけでなく服や鞄も蜘蛛の巣まみれで気持ち悪くてそれはもう地獄でした……。すぐに駐車場にいた近くの見知らぬ社員の方に声をかけて総務の人を呼んでもらいタオルを何枚か貰って叩き落としました。



 今にして思えば、あの蜘蛛の巣は社会に出て働くということの暗示だったのかもしれないと思い詩にしました。それを突き破っていった私はそんな社会をやはり否定したいのでしょうね。最近、栗毛聖女の更新を止めてますけど創作を考えるほど心に余裕がなく今日は数か月ぶりに定時で帰れたのでテンション高めで短歌・俳句を書いています。


 とりあえず、人間って1ヶ月に一回はお日様が出ている時間に退社しないとおかしくなりますね。ずっと帰る時に外が暗いので心も闇に飲まれていくというかなんというか。あと残業は毎日2時間までです。それ以上は疲労がちょっとやばくて平日は仕事以外のことを考えるなと自己暗示かけないと持ちません。


 まぁ、残業のしすぎでうちの部署はお叱りを受けてしばらく定時っぽいので6月末納期ギリギリで何とか終わらせろと言われるようになるまでは割りと定時で上がれそうです。なのでボチボチ創作活動頑張りますと報告しておきます。


 最後に、季語は『蜘蛛の巣』になります。夏の小季語というやつです。―――ちなみに蜘蛛は緑色でした。あれはもう忘れられないトラウマです……。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

未来の暗示【俳句・一句】 たっきゅん @takkyun

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ

参加中のコンテスト・自主企画