デイドリーマーズ /  アマネ様

 いらっしゃいませ!

 本日は特別なお客様にご来店いただきました。


 以前このエッセイにて、貴葵 音々子様の作品、デイドリーマーズの主人公のアーティ様を見させていただきました。


 デイドリーマーズはこちら↓↓↓

 https://kakuyomu.jp/works/16817139556547172219


 アーティ様の占い結果はこちら↓↓↓    https://kakuyomu.jp/works/16818093077936178172/episodes/16818093078964111328


 本日のお客様は、同じく「デイドリーマーズ」より、アマネ様です!


 アマネ様、ご来店誠にありがとうございますー!


 作者様にアーティ様の占い結果を送っていいかとお伺いしたときはほんとドキドキしたものですが、勇気出してよかった。




 早速占いに入りますが、その前に。



 ――――――――――――――――――

 ◆◆◆ご注意!◆◆◆


 アマネさんの設定上、この先には「デイドリーマーズ」の深刻なネタバレを含みます。


 普段のこのエッセイでのネタバレとは全くレベルの違う、物語全体にかかわる深刻なものです。


 ネタバレを気にせず楽しめる方か、「デイドリーマーズ」の天誰真己徒御主神編までを読んだ方のみお進みください。めっちゃ面白いので読み始めたらすぐです。


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 一枚目:ソードの8 正位置

 二枚目:死神デス    正位置

 三枚目:恋人たちラヴァーズ  正位置


画像はこちら↓↓↓

https://kakuyomu.jp/users/Kotonoha_Touka/news/16818093080791700167


 ◆一枚目:あなたの過去、問題の原因を示すカードが来ます。

 ソードの8 正位置

 拘束され、目隠しをされた女性が描かれています。地面には8本の剣が突き立てられており、戦の捕虜を想像させます。


 <一般的な解釈>

 身動きができない、周りが見えない、孤立無援、囚われ。

 過去にあなたを捕らえていた出来事が示されています。過去の位置とはいえ正位置で示されていることから、この出来事は長くあなたを苦しめたことでしょう。


 <物語上の解釈>

 マコトさんと出会う前のアマネさんの孤独と、マコトさんと出会ってからのアマネさんの願いを示しています。また、輪廻の輪に囚われ続けた何人ものアマネさんを示しています。


 余談ですが此処を「ソードの8」にするか大アルカナの「吊られた男ハングドマン」にするかで相当迷いました。

 吊られた男ハングドマンもまた「囚われ」という解釈ができ、また「供犠」としても解釈できるのです。「供犠」としての意味は「吊られた男ハングドマン」のほうが強いかと思います。


ソードの8」を選ぶ決め手になったのは「目隠し」です。


 二人で過ごす時間のシーン、アマネさんの望みとマコト先生の望みを考え、過去の位置に出るのはこちらのカードが適切であると判断しました。



 ◆二枚目:現在のあなた、間もなく起きる出来事が示されます。

 死神デス 正位置


 <通常の解釈>

 終わり、別れ、縁の切れ目、死。


「終わり」を示すカードです。様々なものの終わりを示します。非常にショッキングな名前と見た目のカードですが、悪い意味ばかりではありません。


 今回は一枚目に示された、あなたを捕らえていたものからの解放を示していると思われます。ただ、そこには幾許いくばくかの痛みが伴うかもしれません。


 <物語上の解釈>

 死の先にある本当の終わり、「解脱」のモチーフといたしました。



 ◆三枚目:ここには未来の出来事や占いの結果が現れます。

 恋人たちラヴァーズ  正位置

 向かい合う二人の男女。彼らの頭上には二人を祝福する天使が描かれています。


 <通常の解釈>

 恋愛、魅力、決断、正しい選択、唯一無二の存在、『好き』は一人に一つだけ。

 恋人たち、という名前のカードですがそれだけではなく、「正しい選択」といった意味を持つカードです。その時が来たのなら、世界にたった一人の大切な人を決めるときのように、悔いのない選択をして下さい。


 あなたを捕らえていたものは終わりを迎えます。そこには痛みを伴うかもしれません。しかし何をすべきかはご自身でもよくお分かりのはず。どうぞ正しい選択を。



 <物語上の解釈>

 実際に正しい選択を迫られるのはアマネさんではなくマコト先生であり、アマネさんに訪れるのはその結果です。


 なので通常の恋人たちラヴァーズの暗示は直接アマネさんの未来を指しているのではありません。二人の主人公にとって、アマネさんが恋人たちラヴァーズというアルカナであることを示しています。


 改めて恋人たちラヴァーズのカードを御覧下さい。このカードの絵柄の中で、正しくアマネさんを指しているのは「人」ではなく、「二人を祝福する天使」です。



 占いは以上でございます。


 物語を読み返していて改めて思ったのですが、


 第一話でも軽く触れましたが、「タロット」は主人公が出会う物語を見える形として表す道具であり、主人公の物語を共有するための手段です。


 共有した物語を元に、今後の物語の展開を予想するのが「タロット占い」です。


 だからタロットそのものは外れない。外すのは占い師の物語の読み違いです。想像力の不足です。


 乱暴な言い方をすれば(ものすごく乱暴な言い方ですが)、占いの時に出るカードはなんだっていいんです。所詮それは相手の物語に入り込む入り口に過ぎないんです。


 デイドリーマーズの登場人物たちが語る「想像は理解の前段階」「相互理解の放棄は命の重さを軽くする」といった言葉はそれに通じるんじゃないかなと思います。


 私がこの物語に惹かれるのはそのせいなのかもしれません。



 作者の貴葵 音々子様、ならびにアマネ様、ご来店誠にありがとうございました。

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