短歌でミステリーを書いてみた

和泉歌夜(いづみ かや)

本編

ころされた

 場所ばしょいえ

 玄関げんかん

 物帰ものがえ

 ちかくに鈍器どんき


防犯ぼうはん

 カメラこわれて

 られない

 単独犯たんどくはん

 複数犯ふくすうはんか 


みを

 してみたけれど

 成果せいか

 死亡時刻しぼうじごく

 深夜しんやだからか


ったみせ

 ふたたたが

 みせじまい

 行方探ゆくえさがして

 滋賀県しがけん


店主てんしゅ

 みずうみなか

 しずんでた

 同一犯どういつはん

 犯行はんこう


解決かいけつ

 店主てんしゅあね

 自白じはくした

 アリバイありで

 しに


かばってる

 かっているが

 だれなのか

 ただしても

 黙秘もくひつらぬ


⑧どうしよう

 なやんだとき

 あらわれた

 流浪るろうおとこ

 かれ探偵たんてい


探偵たんてい

 最後さいごのぞ

 はなしたら

 関係者かんけいしゃ

 あたろうと


店主てんしゅ

 子供こどもむすめ

 いてみる

 もうんでるぞ

 いか警官けいかん


⑪だがしかし

 音沙汰おとさたないな

 息子むすこ

 だれだとくと

 婚約者こんやくしゃ


犯人はんにん

 婚約者こんやくしゃ

 そうげる

 すぐにかうが

 もぬけのから


いかけろ

 パトカーって

 いていく

 りた場所ばしょ

 自殺名所じさつめいしょ


逮捕たいほする

 はしってくも

 つまずいた

 とおのく背中せなか

 探偵たんていたの


めた

 ちたら即死そくし

 れるなみ

 かえったら

 婚約者こんやくしゃ


かされる

 店主達てんしゅたち

 いじめられ

 うらもって

 背後はいごから


店主てんしゅ

 ったんだろと

 られ

 さけねむらせ

 くるまはこ


かい

 おもりをけて

 しずめたの

 自白じはくわって

 がけからちる


たすけたが

 もう手遅ておくれだ

 あきらめろ

 やむ探偵たんてい

 えぬ後悔こうかい


解決かいけつ

 さらば探偵たんてい

 くるま

 あらたな事件じけん

 さがたび

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

短歌でミステリーを書いてみた 和泉歌夜(いづみ かや) @mayonakanouta

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ

参加中のコンテスト・自主企画